「抽選に当たれば勝てる!」などと言われるIPO株への投資。実際、公開価格で購入して上場日に初値で売れば、非常に高い確率で、しかも大きな利益を出す事ができます。それ故、IPOは”ローリスク・ハイリターン”の投資と言われています。
IPO初心者でも安心して投資する事が出来るのもメリットの1つと言えるでしょう。
しかし、IPO投資にもデメリット・リスクは有ります。この点は勘違いしてはいけません。特にIPO初心者の方は、メリットだけに注目しがちなので注意してください。
そこで今回は、IPO投資のメリットとデメリット・リスクについて紹介します。
IPOのメリット
冒頭で簡単にいくつか紹介しましたが、IPO投資には4つのメリットがあります。
- 高い勝率
- 購入時の手数料無料
- 落選しても投資元本は減らない
- 初値売りしなければビッグチャンス獲得の可能性も
以下で、それぞれについて詳しくみていきましょう。
高い勝率!直近5年ではなんと約85%
なんと言っても、IPO投資の最大のメリットは「高い勝率」です。ここで言う”勝ち”とは、初値でIPO株を売却した時(初値売り時)に「初値>公開価格」となる状況を指します。
では、直近5年間の勝率について見てみましょう。
年 | 上場件数 | 勝敗 | 勝率 |
---|---|---|---|
2018年 | 90件 | 80勝9敗1分 | 88.9% |
2017年 | 90件 | 82勝8敗 | 91.1% |
2016年 | 83件 | 67勝15敗1分 | 80.7% |
2015年 | 92件 | 82勝8敗2分 | 89.1% |
2014年 | 77件 | 59勝15敗3分 | 76.6% |
5年計 | 432件 | 370勝55敗7分 | 85.6% |
ここ5年間のIPO投資の勝率は、なんと85.6%にもなります。
各IPO銘柄を1単元購入していた時の獲得利益も計算してみましょう【(初値-公開価格)×1単元の株数(100株)の合計】。
年 | 獲得利益 |
---|---|
2018年 | 22,119,400円 |
2017年 | 19,196,700円 |
2016年 | 11,123,800円 |
2015年 | 14,931,200円 |
2014年 | 14,336,900円 |
5年計 | 81,708,000円 |
勝率もさることながら、投資利益も魅力的な金額(毎年1千万円超)を示しています。もちろん、全てのIPO銘柄の抽選に当選する事を前提とした金額ですが、期待が高まってしまいますよね。
このような「高い勝率」とそれに伴う「投資利益」がIPOのメリットの1つです。
また、初値売りをすればこのメリットを享受できるわけですから、上場後の株価変動に心をすり減らす必要が有りませんし、株価チャートの知識も必要ありません(追々身につけていけばOK)。株式投資が初めての人でも安心してチャレンジできる、というメリットも有ります。
申込・購入時の手数料が無料
通常、株式を売買する際は購入時・売却時ともに証券会社に対する手数料が発生します。しかし、IPO株を購入する際は手数料が発生しません。もちろん、ブックビルディングに申込をして抽選に落ちた時もです。
なお、購入したIPO株を売却する際は売買手数料が発生します。約定金額や証券会社によって金額は異なります。ネット証券は比較的手数料が安いので、口座を開設しておきたいところです。
というのも、証券会社は公開価格よりも数%低い価格で株式を発行する企業から引き受け、公開価格で販売しています。その数%の差額が証券会社が受け取る手数料となるんですね。
ただ投資時に必要な資金は「公開価格×購入株数」なので、手数料は無料と考えておいて問題無いでしょう。
落選してもお金は丸々戻ってくる
当たり前と言えば当たり前ですが、ブックビルディングに申し込んで落選したとしても、そのために口座に用意したお金は丸々戻ってきます。つまり、お金が減る事はありません。
そのため、落選を恐れることなく、どんどんブックビルディングに参加していきましょう。
なお、証券会社の中には資金不要で抽選に参加できる証券会社もあります。当選してから資金を用意すれば良いので、資金面を心配している人はこうした証券会社の口座を優先して開設しておきましょう。
初値売りしなければビッグチャンスを掴む事も可能
IPO投資では「初値売り」が王道の投資戦略です。1つ目のメリットで示したように、高い勝率と投資利益がその事を証明していますよね。
ただ「初値売り」が最大の投資利益をもたらす投資戦略というわけではありません。IPO投資は短期的又は長期的に株式を保有する事で、より大きなチャンスを掴める可能性を秘めているんです。
上場後、株価が高騰して公開価格の数倍になる事もある
IPOでは、上場後、市場の期待感により高い初値をつけ、その後さらに株価が上昇する、という現象が起こります。単純に、その現象の中で最も高い株価で売却できれば、より大きな利益を獲得する事が出来ます。
たとえば、「パークシャ テクノロジー(3993・マザーズ)」では公開価格2,400円に対して、初値が5,480円を付け、さらにその後10日間で11,140円まで株価が上昇しました。
- 初値売りをした時の利益・・・308,000円(1単元100株)
- 最高値で売った時の利益・・・874,000円(同上)
この事例では「初値売り」よりも利益を約3倍増やす事ができます。
もちろん全てのIPO銘柄がこのような値動きをするわけではありませんが、IPO投資に慣れてきた時には「短期的に保有して売る」という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。
長期保有すれば1銘柄だけで億万長者になる事もある
この事例でよく語られるのが「ヤフー(4689・東証1部)」です。IPO投資を始めるきっかけとなった人も多いのではないでしょうか。
ヤフーが上場したのは1997年。公開価格70万円に対して、初値は200万円をつけました。約3倍の利益ですから、投資は成功と言えるでしょう。しかし、これは伝説の序章に過ぎなかったのです。
その3年後には、なんと株価が1億6790万円にもなったのです。しかも、その間に「1株⇒2株」とする株式分割を2回行っています。つまり、上場時に購入した1株が4株に増え、合計価値が6億7160万円になる計算です。まさに億万長者ですよね。
現在ヤフーの株価は500円前後を推移していますが、それは度重なる株式分割を行った結果です。最初の1株が819,200株になる計算です。売却せずに持ち続けていれば、今でも約4億円の資産を保有している事になります。
ヤフーのように長期保有していれば、それだけで億万長者になれるIPO銘柄が稀に現れます。IPO投資では「初値売り」が王道ではありますが、「第二・第三のヤフー」を発掘してみるのもアリなのではないでしょうか。
さて、ここまでIPO投資のメリットについて紹介してきましたが、前半の3つのメリット「高い勝率」「購入時の手数料無料」及び「落選時の元本保証」はまさにローリスク・ハイリターンを表したものでした。
しかし、4つ目のメリット「より大きな利益獲得チャンス」については注意が必要です。大きなリターンを求めれば、それだけリスクを負う事になるからです。
この点は今から紹介する「IPO投資のデメリット・リスク」と密接に関係する話なので、理解した上で投資判断をしていただければと思います。
IPOのデメリット・リスク
IPO投資には、3つのデメリット・リスクがあります。
- 公募割れのリスク
- 上場後の株価の激しい乱高下
- 抽選になかなか当たらない
それでは、上記3つについて詳しく見ていきましょう。また、それぞれについて回避策等も逐一紹介しているので、参考にしてください。
公募割れのリスク~勝率は100%ではない~
「初値売り」を前提とするならば”85%”という高い勝率を誇るIPO投資ですが、当然ながら確実に勝てるわけではありません。株価が堅調に推移している近年でも、年に数銘柄~十数銘柄は”公募割れ”となってしまいます。
公募割れとは、初値が公開価格を下回る事を指します。初値売りをすれば損失が発生します。
みなさんの中には「勝率が85%も有るんだから公募割れをするIPO銘柄を掴んだとしてもすぐに損失を取り戻せる!」と考える人もいるでしょう。
しかし、このような考え方は良くありません。より高い勝率を目指す事、つまり公募割れを起こすIPO銘柄を掴まないようにする事が賢い投資家の考え方ではないでしょうか?
また、今日のIPO投資が高い勝率をあげられているのは、株価が堅調に推移しているからなんです。ひとたび金融危機が起これば、IPOにも大きな影響を及ぼし、勝率はグッと下がってしまいます。
その良い例が2008年頃に発生したサブプライムローンに端を発したリーマンショックです。この頃のIPO投資の勝率は以下の通り。
年 | 上場件数 | 勝敗 | 勝率 |
---|---|---|---|
2012年 | 46件 | 37勝9敗 | 80.4% |
2011年 | 36件 | 19勝14敗3分 | 52.7% |
2010年 | 22件 | 10勝9敗3分 | 45.4% |
2009年 | 19件 | 13勝4敗2分 | 68.4% |
2008年 | 49件 | 20勝26敗3分 | 40.8% |
2007年 | 121件 | 89勝29敗3分 | 73.5% |
現在の状況と比較すると、かなり低い数値ですよね。このような状況下では、誰もが公募割れのリスクを看過できないのではないでしょうか。
景気・不景気は繰り返される、と言われています。いずれリーマンショックの頃のような不景気の波が訪れるでしょう。そのため、現在のIPO投資の高い勝率に胡坐(あぐら)をかいて投資するのではなく、今だからこそ公募割れ銘柄を見抜く目を養っておきましょう。
公募割れをするIPO銘柄の特徴を把握しておこう
IPOにおいて公募割れを起こす要因は幾つかありますが、ここでは最低限おさえておきたいポイントを3点紹介します。
- 発行・売出をする株数が多いIPO銘柄
- 東証1部に上場するIPO銘柄
- 公開価格が仮条件の上限値未満のIPO銘柄
以下で1つずつ見ていきますね。
発行・売出をする株数が多いIPO銘柄
新規上場時に発行・売出する株数が多いIPO銘柄は、公募割れを起こしやすい傾向があります。以下の表は、2016年・2017年のIPO銘柄を公開株数で分類したものです。
公開株数 | 件数 | 公開割れの件数 |
---|---|---|
50万株以下 | 67件 | 2件(3.0%) |
50万株超 100万株以下 | 37件 | 1件(2.7%) |
100万株超 500万株以下 | 46件 | 8件(17.4%) |
500万株超 1000万株以下 | 9件 | 3件(33.3%) |
1000万株超 | 14件 | 9件(64.3%) |
公開株数が500万株を超えるIPO銘柄では、公募割れを起こすリスクが非常に高いことが分かります。特に1,000万株を超えるような大型IPOでは、そのリスクがなんと64.3%にもなっています。
というのも、株価は「買い」と「売り」のバランスによって決まります。上場後の初値も同じ原理です。簡単に説明すると、「買い」が多ければ株価は高くなり、「売り」が多ければ株価は安くなります。
IPO投資では「初値売り」をする投資家が多いので、一気に大量の売り注文が行われます。初値が公開価格を上回るには、その売り注文を超える買い注文が入らなければなりません。
しかし、公開株数が多いIPO銘柄では売り圧力が圧倒的に強く、公募割れを起こしやすいんです。そのため、投資するIPO銘柄の発行・売出株数は必ずチェックするようにしましょう。
東証1部に上場するIPO銘柄
東証1部に上場するIPO銘柄は公募割れを起こしやすいです。また東証2部も同じような傾向があります。以下の表は、2016年・2017年のIPO銘柄を上場市場別に分類したものです(上場が無かった市場は省略しています)。
証券市場 | 上場件数 | 公開価格割れの件数 |
---|---|---|
東証1部 | 19件 | 10件(52.6%) |
東証2部 | 13件 | 4件(30.8%) |
マザーズ | 103件 | 8件(7.8%) |
JQS | 33件 | 1件(3.0%) |
札幌 | 2件 | 0件(0%) |
名証2部 | 3件 | 0件(0%) |
東証1部と東証2部における公募割れリスクは非常に高くなっている事が分かります。
その理由は、市場ごとに上場基準が設けられており、東証1部及び東証2部では流通株式数や時価総額などが非常に大きく設定されているからです。たとえば、東証1部では上場するにあたって、2万単位(1単位100株とすれば200万株)以上の株式を流通させなければなりません。
つまり、さきほどの「公開株数の多さ」と同様に上場時に売り圧力が強くなり、公募割れを起こしやすくなるんです。「上場する市場」と「公開株数の多さ」は表現が違うだけとも言えますね。
そのため、どの市場に上場するのか、というのも重要なチェックポイントとなります。
公開価格が仮条件の上限値未満のIPO銘柄
公開価格がブックビルディングで提示された仮条件の価格範囲の上限値未満となったIPO銘柄は、公募割れを起こしやすいです。下の表は、2016年・2017年においてこの条件に該当したIPO銘柄の公開価格と初値を表したものです。
銘柄 | 公開価格 (仮条件) | 初値 |
---|---|---|
アルヒ | 1,300円 (1,150円~1,340円) | 1,270円 |
西本Wismettac | 4,750円 (4,500円~5,250円) | 4,465円 |
LIXILビバ | 2,050円 (1,950円~2,200円) | 1,947円 |
スシロー | 3,600円 (3,600円~3,900円) | 3,430円 |
マクロミル | 1,950円 (1,900円~2,100円) | 1,867円 |
バロックジャパン | 2,000円 (2,000円~2,240円) | 1,900円 |
KHネオケム | 1,380円 (1,330円~1,670円) | 1,306円 |
ベイカレント | 2,100円 (2,100円~2,360円) | 1,963円 |
ソラスト | 1,300円 (1,270円~1,400円) | 1,222円 |
ユー・エム・シー | 3,000円 (3,000円~3,100円) | 2,480円 |
全てのIPO銘柄が公募割れを起こしていますよね。
IPOでは、人気・注目度が高い銘柄は基本的に「公開価格=仮条件の上限価格」となります。なぜなら、抽選対象となるために多くの投資家がブックビルディングの申込価格を上限価格とするからです。
また、人気の高さから抽選に落ちた人も初値での購入を希望し、買い圧力が高まり、初値が上昇します。
逆に、人気の無いIPO銘柄ではブックビルディングの申込自体が少なく、公開価格が上限値未満となりやすいんです。当然初値で購入しようと思う人も少なくなり、売り圧力が高まり、公募割れを起こしてしまうんです。
公開価格が判明するのはブックビルディング申込後、つまり購入の申込前です(証券会社によって異なります)。もし公開価格が仮条件の上限値未満であるならば、公募割れのリスクを考慮して、購入の判断をするようにしてください。
【危険性大】上場後の激しい株価変動
上場後のIPO銘柄の値動きを例えるなら、絶叫マシーンだけを集めた遊園地みたいなものです。
- ジェットコースターのように、上場直後、株価がグングン上昇し、その後一気に急降下
- 逆バンジーのように、何度も上昇・下降を繰り返す
- フリーフォールのように、公開価格から一気に急降下 など
色々なパターンが有りますが、「IPO直後は株価が乱高下する」と覚えておいた方が良いです。絶叫マシーンなら安全対策が施されているはずなので事故リスクは低いですが、株式投資においては損失を出してしまうリスクが高まります。
上場後に株価が乱高下する理由は、個人・機関投資家を問わず、多くの売買が行われるからです。そして、人気・不人気なども相まって、買い圧力又は売り圧力のいずれかが一方的に強くなるためです。
安全策はやっぱり初値売り
上場直後の株価の乱高下への対策方法としては2つの手段が考えられます。
- 長期保有
- 初値売り
購入したIPO銘柄を長期間保有する場合、その投資の成否は「長い投資期間において株価がどれだけ成長したか」という指標で判断する事になります。つまり、上場後の短期的な株価の動きは単なる過程にすぎません。
また、投資先の企業が成長を続ければ、第二のヤフーに化ける可能性もあります。
ただし、長期保有が必ず成功するわけではありません。株価が地を這うようなチャートを描いてしまうリスクもあります。また、保有している間は、その投資資金を他に回せない、というデメリットもあります。
そう考えると、安全かつ効率的な手段はやはり「初値売り」となるでしょう。上場後に株価がどのように変動しようが、一切関係ありません。また、回収した資金を次のIPOに回す事ができます。
リスクをなるべく避けたい人には、初値売りがオススメです。
抽選になかなか当たらない
IPO投資の最大のデメリットは「抽選になかなか当たらない」という点です。抽選に当たらなければ、言葉は悪いですが、勝率もクソも有りません。
では、なぜ抽選に当たりにくいのでしょうか?
それは単純に、新規上場企業の発行・売出単位数(株式数)に対して、申込者が非常に多く、当選倍率が高くなっているからです。ネット証券の普及もこの状況に油を注いでいます。
実際は、引受幹事の各証券会社に株式が割り当てられてから抽選となるので、割当数が少ない証券会社では当選倍率が1,000倍を超える事もあります。
メリットの項目で紹介したように、IPO投資の勝率は非常に高いです。それ故、人気が高く、参加する人も多くなっているんですね。
「IPOの抽選に当たらない・・・」と嘆いている人も多いと思いますが、続けていればいつかきっと当選します。諦めずにブックビルディングに挑戦していきましょう。「継続は当選なり」です。
IPOに当選するコツ
IPOの抽選に毎回落選する人が多い中で、年に何件も当選する人がいます。両者にはどのような違いが有ると思いますか?「運」ではありません。
実は、IPOの抽選に当選するコツというものが有るんです。そのコツを一言で表すなら「当選確率を高める方法」となるでしょうか。
そこで当選確率を高める方法をいくつか紹介しておきます。
- 抽選回数が申込金額に比例して増加する証券会社に資金を集中する
- 主幹事証券会社から必ず申し込む
- 複数の証券会社から申し込む
- ネット証券だけでなく、窓口・支店も利用
- SBI証券のチャレンジポイントや岡三オンライン証券の取引実績によるステージ制などを利用 など
これらの方法は、1件のIPOに対して抽選回数を増やしたり、当選確率を上げる手段です。
もし、どの方法も実践していないのであれば、それは本当に運任せで抽選に参加している事になります。いつまで経っても他人の当選を羨む立場から脱する事はできません。
投資に回せる資金には限りが有ると思うので、主幹事の引受件数が多い「野村證券」「大和証券」「SMBC日興証券」や抽選に落選してもチャレンジポイントが貯まる「SBI証券」などを優先に口座を開設してみてはいかがでしょうか?
出来る事からコツコツ始めていきましょう。
まとめ
今回は、IPO投資のメリットとデメリット・リスクについて紹介しました。簡単にまとめると、以下のようになります。
- 85%という高い勝率
- 購入時手数料無料
- 落選しても元本保証
- 短期又は長期保有でより大きな利益獲得も可能
- 公募割れのリスク
- 上場後は株価が乱高下
- 抽選に当たりにくい
デメリット・リスクを知り、それらに対する回避策・対策等を実施すれば、今回紹介したメリットをより享受する事ができます。”ローリスク・ハイリターン”のIPO投資を、”ノーリスク・ハイリターン”の投資に近づけていきましょう。