【IPO・新規上場】共栄セキュリティーサービス(7058)の情報総まとめ!~初値予想・スケジュール・主幹事など~

共栄セキュリティーサービスのIPO

共栄セキュリティーサービス(7058)の新規上場承認が発表されました。東海・関東・東北・北海道(小会社)を中心に警備事業を展開している会社です。事業内容としては新規性には欠けるIPOとなります。

公開規模は吸収金額10.4億円とJQS上場銘柄においても小型のIPO案件となります。主幹事は「みずほ証券」。

2月27日時点の共栄セキュリティーサービスの初値予想は以下の通りです(想定価格は2,070円、仮条件は2,040円~2,100円、公開価格は2,100円)。

共栄セキュリティーサービスの初値予想
2,270円~2,690円(2月27日時点)

それでは、共栄セキュリティーサービスのIPO情報について見ていきましょう。

共栄セキュリティーサービスのIPO情報

銘柄 共栄セキュリティーサービス株式会社
(HPはこちら
上場承認日 2月12日
証券コード 7058
上場市場 JQS
単位株 100株
業種 サービス業
事業内容 施設警備、雑踏・交通誘導警備を中心とした警備業

冒頭でも紹介したように、共栄セキュリティーサービスは東日本・北日本を中心に警備事業を展開している会社です。

主なサービス内容は以下の通りです。

  • 施設・巡回警備:施設警備やレセプション・コンシェルジュ、空港消防業務など
  • 雑踏・交通誘導警備:交通誘導警備やイベント警備、ハイウェイ・セキュリティーなど
  • その他:ボディーガードや駐車場運営管理、マンション代行管理など

「施設・巡回警備」が主力サービスとなっており、売上の約7割を占めています。雑踏・交通誘導警備が残りの約3割の売上をあげています。

ちなみに、ボディーガードの実績を見ると、ハリウッドの映画監督や俳優などの身辺警護を多数担当しているようです。たとえば、スティーブン・スピルバーグやブラッド・ピットなど。

事業テーマとしては新規性に欠けるIPOであり、全国展開をしていない事から、注目度は低くなりそうです。ただ2020年の東京オリンピック・パラリンピックが控えているので、それを見据えての新規上場がいかに評価されるのか?が1つポイントになりそうですね。

それでは、株価情報やスケジュールなどのIPO情報について見ていきましょう。

【株価情報】想定価格・仮条件・初値

想定価格 2,070円
仮条件 2,040円~2,100円
公開価格 2,100円
初値(騰落率) 2,866円
(+36.48%)
上場後の株価 Yahooファイナンス

【公開規模】公開株数・吸収金額・比率

公開株数 *1 494,500株
公募株数 400,000株
売出株数 30,000株
OA 64,500株
吸収金額 *2 10.4億円
公募・売出比率 公募:売出=81:19

*1 公募株数、売出株数及びOA(オーバーアロットメント)の売出株数の合計
*2 公開価格(2,100円)をベースに計算

【ロックアップ情報】

大株主の所有株数とロックアップの状況です。

下記表の所有株数は売出株数を控除した上場日時点の株数を表しています。目論見書に記載されている株主の状況とは異なるのでご注意ください。
■ロックアップ情報

株主 所有株数 ロックアップ
合同会社あっとプランニング 650,000株 *1 180日間
マックスコーポレーション株式会社 100,000株 180日間
株式会社ケイ・エス・エス 80,000株 180日間
株式会社サン総合メンテナンス 50,000株
我妻 紀子 43,000株 180日間
合同会社K-mac 34,000株 180日間
我妻 文男 32,000株 180日間
阿部 克巳 23,000株 180日間
共栄セキュリティーサービス社員持株会 約19,000株 *2 180日間

*1 オーバーアロットメントによる売出株数64,500株を含む
*2 親引け分(19,000株)

上記大株主以外のロックアップも考慮すると、上場日における売り圧力はおおよそ以下のようになります。

■上場日時点の売り圧力

上場時発行済株式総数 1,442,000株
ロックアップ対象株数 981,000株
上場日時点の売却可能株数 525,500株

注1:オーバーアロットメントによる売出株数64,500株を「ロックアップ対象株数」「売却可能株数」両方に含めているので、合算した数値は発行済株式総数と一致しません。

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【主幹事・幹事情報】当選を狙える証券会社はココ!

引受幹事 割当株数 抽選対象株数 *1
(抽選配分割合)
みずほ証券
主幹事
451,500株 45,150株
(10%)
SBI証券 12,900株 5,200株~6,500株
(40%~50% *2
岡三証券 8,600株 8,600株
(100% *3
いちよし証券 8,600株 900株
(10%)
あかつき証券 8,600株 ネット抽選無し
岩井コスモ証券 4,300株 400株
(10%)
裏幹事 岡三オンライン証券マネックス証券
*1 各証券会社の抽選配分割合等のIPOルールに基づいて計算した予想株数です。参考として利用してください。
*2 資金比例抽選分は28%~35%、IPOチャンレンジポイント分は12%~15%
*3 完全平等抽選分は10%、ステージ抽選分は90%

公開株数は494,500株という事で、4,945本の当選本数となります。当選本数的には当たりにくいIPOです。

そうした中で当選期待度が高い幹事証券は、やはり主幹事の「みずほ証券」です。抽選配分割合は10%と低い数値ですが、割当株数が圧倒的に多く、抽選対象株数はNO.1の45,150株になっています。

その次にオススメなのは「SBI証券」です。上位幹事として名を連ねていて、さらに抽選配分割合も高い設定になっており、抽選対象株数は5,200株~6,500株。抽選に外れたとしてもIPOチャレンジポイントを貯められるので、必ず抽選の申込をしておくようにしましょう。

3番手以降は「岡三証券」「いちよし証券」「岩井コスモ証券」という順になります。3月のIPOラッシュで資金のやりくりがキツイという人は、抽選時に資金不要となっているいちよし証券や抽選日のズレを利用できる後期型の岩井コスモ証券を利用すると良いでしょう。

なお、豆知識として「みずほ証券が主幹事」⇒「マネックス証券が裏幹事」となる傾向があるので、覚えておいてくださいね。

【IPOスケジュール】抽選申込期間・抽選日・購入申込期間

共栄セキュリティーのIPOスケジュール
仮条件決定日 2月26日
抽選申込期間 2月28日~3月6日
抽選日(前期) 3月7日
購入申込期間 3月8日~3月13日
上場日 3月18日
* 抽選申込期間及び購入申込期間は、証券会社によって微妙に異なります。詳細は各証券会社にて確認してください。
後期型の証券会社である岩井コスモ証券が幹事(裏幹事)入りしています。カレンダーにも記載しているように、その他の前期型証券会社と抽選日が異なるので、以下に別途記載しておきます。
・岩井コスモ証券の抽選日・・・3月12日

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なお、カオナビエヌ・シー・エヌなどとブックビルディング期間が被っているので、これらの銘柄のIPOスケジュールも併せて確認しておきましょう。

【財務・業績】

単位:千円
決算期 2016年3月 2017年3月 2018年3月
売上高 連結 5,287,191 5,347,389
単体 4,416,240 4,895,482 4,973,192
経常利益 連結 386,870 388,983
単体 165,945 395,878 376,103
当期純利益 連結 240,408 260,037
単体 104,520 233,936 243,805
純資産 連結 2,123,132 2,384,631
単体 1,907,217 2,117,526 2,362,792

■1株当たりの情報

単位:円
決算期 2016年3月 2017年3月 2018年3月
EPS 連結 230.72 249.56
単体 102,020.85 224.51 233.98
BPS 連結 2,037.56 2,288.51
単体 1,830,343.52 2,032.17 2,267.55
配当 連結
単体 15,000

共栄セキュリティーサービスのIPO初値予想

まずおおまかな所見を述べると、共栄セキュリティーサービスのIPOの初値は「ややプラス」になると予想しています。

IPOの初値が上昇するかどうかは、公開規模が大きく影響します。その点、共栄セキュリティーサービスの公開規模は、吸収金額が10.4億円と小型であり、公開株数も494,500株と少なめとなっています。この規模なら上場日の需給はタイトな状況になると予想されます。

同日に上場する他のIPOも無いので、共栄セキュリティーに資金が集まりやすいです。

また、公募・売出比率が「公募:売出=93:7」と高い点も初値にはプラスです。成長の為のIPOであると判断されやすいためです。売出が多いと上場ゴール感が漂って投資家から敬遠される傾向がありますからね。ちなみに、IPOで調達した資金の使途は以下の通りです。

  • 人材採用・人材育成等のための投資
  • 新規エリア進出のための投資
  • 社内基幹システム構築のための投資
  • 事業生産性向上のための投資

そして、統計上、勝率の高いJQSへの上場という点も評価ポイントの1つです。過去3年間のデータでは、JQSに上場するIPOの勝率は97.8%と非常に高い数値を示しています。

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ただ警備事業を営む会社は既にいくつも上場しているので、新規性に欠ける点はIPOではマイナス要素となります。

また、安定した業績を残しているものの、成長力が弱い点もIPOとしてはマイナス要素です。勢いの無いIPOはそれ相応の初値に落ち着く事が多いですからね。

こうした事をトータルで考慮して、IPOタイムズとしての初値予想は現時点で以下の通りとしています(想定価格は2,070円、仮条件は2,040円~2,100円、公開価格は2,100円)。

共栄セキュリティーサービスの初値予想
2,270円~2,690円(2月27日時点)
初値のプラス要素 初値のマイナス要素
吸収金額が小さい 人気化しにくい事業内容
公開株数が少ない 成長性△
公募株数の割合が高い
JQSへの上場

まとめ

共栄セキュリティーサービスのIPOについて、抽選に申し込む上で知っておきたい情報をまとめてみました。

IPOとしての評価は低い共栄セキュリティーサービス。ただ小型の案件なので、初値は公開価格を上回ってくると予想しています。

先日上場した「識学」や「リックソフト」が上々のスタートを切ってくれたので、そのままの勢いで共栄セキュリティーサービスも上場日を迎えたいところですね。

では、最後に共栄セキュリティーサービスのIPOにおいてオススメの証券会社を一覧で紹介しておくので参考にしてください。

おすすめ幹事証券一覧
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