資金不要!IPOの抽選に前受金0円で参加できる証券会社7社

「資金不要」「前受金0円」と表示されたノートパソコン

「たくさん抽選に参加したいけど、そのたびに資金を準備する余裕なんてない・・・」
「すごく気になる企業が上場予定なのに、お金に余裕が無いから抽選に申し込めない!」

IPO投資をしていて、そんな悔しい思いをしたことはありませんか?

実は、証券会社の中には資金(=前受金)0円でIPO抽選に参加することができる証券会社が有るんです。

この証券会社を利用することで、資金に余裕が無くても複数のIPO抽選に申し込むことができます。また資金に余裕がある方にとっても、資金効率を高められるというメリットがあります。

そこで今回は、資金不要でIPO抽選に参加できる証券会社を7社紹介したいと思います。

なお、「本当にそんなオイシイ話があるの?」と懐疑的な見方をしている人の為に、そもそも資金不要とはどういう事なのか?という点についても解説しているので、ぜひとも最後まで読み進めてみてくださいね。

2018年8月までは資金不要の証券会社は6社でしたが、2018年9月に松井証券が方針転換をして資金不要の証券会社の仲間入りをし、全部で7社となっています。知らなかったという人は、これを機に松井証券の口座を開設しておきましょう。

資金不要でIPOの抽選に参加できる証券会社一覧

「IPO抽選に資金不要」を表すマーク

以下の証券会社は、IPO抽選に資金無しで参加することができる証券会社です。

証券会社公式サイト
野村證券口座開設はこちら
岡三オンライン証券口座開設はこちら
いちよし証券口座開設はこちら
エイチ・エス証券口座開設はこちら
むさし証券口座開設はこちら
ライブスター証券口座開設はこちら
松井証券口座開設はこちら

2018年9月時点では、上記7社がIPOの抽選において資金不要のシステムを採用しています。少額の資金でIPOに投資をしている人にとっては重宝する証券会社なので、口座開設しておくべきだと思いますよ。

では、各証券会社の「特徴」「抽選配分の割合(個人顧客に配分される株数に対する割合)」「2018年・2017年の主幹事・幹事実績」(10月12日上場のイーソル株式会社まで)「注意点」について見ていきましょう。

ちなみに、各年のIPO件数は2018年が64件、2017年が90件となっています。

① 野村證券

■特徴
大手老舗証券会社の代表格と言える証券会社です。主幹事・幹事実績は共に業界トップクラスの件数を誇ります。

コンサルタントと相談しながら取引ができる「本・支店口座」とインターネットや電話で取引できる「野村ネット&コール」の2種類の取引口座があります。本・支店口座では、窓口は当然の事ながらネット・電話でもIPOの申込が可能です(ただし売買手数料は高い)。

なお、両方の口座を開設して、両方からIPOの申込をする事は出来ますが、名寄せ(同一名義の申込を除外する事)が行われるので当選確率が高くなる事はありません。

■抽選配分の割合
10%

■主幹事・幹事実績数

 2018年2017年
主幹事15件
★業界2位★
27件
★業界1位★
幹事25件
★業界8位★
38件
★業界7位★

■注意点
申込単元数を指定しないので、原則1単元の申込・当選となります。ただし、1単元(100株)の価格が10万円を下回る銘柄(想定価格ベース)では、10万円を超える価格となる最小単元数での申込・当選となります。

たとえば、想定価格が1株550円の銘柄では「1単元(100株)=55,000円」となるので、10万円以上となる2単元(110,000円)での申込となります。当選するのも2単元です。

このように、当選後に用意する資金が多くなるケースが有る点には注意してください。ちなみに、必要資金は「公開価格×当選単元数」となります。

その他、オンラインサービスの場合、他社より抽選の申込期限が1日早く到来する点にも注意してくださいね。

野村證券の口座開設はこちら

② 岡三オンライン証券

■特徴
同グループ企業の岡三証券との連携強化により勢力を伸ばしつつあるネット証券会社です。岡三証券が主幹事・幹事をつとめる際に、委託幹事(裏幹事)としてIPO株の販売を譲り受けることが多いです。

委託幹事は目論見書に記載されないので、岡三オンライン証券のホームページをチェックして見逃さないようにしましょう。

IPOの裏幹事(委託幹事)とは?裏幹事実績の多い証券会社一覧

2018.08.23

■抽選配分の割合
100% *

* 完全平等抽選は10%、残りはステージ制の優遇抽選へと配分されます。

■主幹事・幹事実績数

 2018年2017年
主幹事0件0件
幹事31件
★業界5位★
23件
★業界14位★

* ここ2年における幹事実績は全て委託幹事です。

■注意点
抽選の申込には前受金不要ですが、抽選日と入金締切日のスケジュールがタイトな設定になっています。以下の画像のように、入金の締切は抽選日の翌営業日15時です(翌々営業日の場合もあります)。

岡三オンライン証券のIPOスケジュール(出典:岡三オンライン証券「IPO銘柄一覧」

これを過ぎれば株の購入ができなくなりますので、当選が確定したらすぐに入金できるよう準備するようにしましょう

岡三オンライン証券の口座開設はこちら

③ いちよし証券

■特徴
証券総合口座は「いちよしダイレクト口座」と「支店口座」の2種類。いちよしダイレクト口座では、IPO専用のダイヤルが開設されており、連絡手段が電話のみとなっています。

混雑時は繋がりにくくなることが予想されるため、時間帯を調整して電話することをおすすめします(目安は15時以降)。

■抽選配分の割合
10%

■主幹事・幹事実績数

 2018年2017年
主幹事0件4件
★業界7位★
幹事19件
★業界11位★
34件
★業界10位★

■注意点
いちよし証券に配分される単元数が50単元未満の場合は、抽選が行われません。どの証券会社にもこのような規定はありますが、50単元というのは比較的高めの基準値となっています。

あと連絡手段が電話のみなので、当選・繰上当選の連絡も電話となります。連絡が付かない場合は、購入辞退という扱いになる点に注意してください。

いちよし証券の口座開設はこちら

④ エイチ・エス証券

■特徴
各種キャンペーンの参加や取引手数料などによってIPOポイントがもらえます。貯めたポイントを利用すると、全体抽選とは別に行われる優待抽選に参加できるので、当選確率を上げることが可能です。店頭とネットの口座がありますが、IPOポイントを利用できるのはネット口座のみです。

なお、当選倍率を教えてくれる数少ない証券会社なので、投資家にとって貴重な情報源となります。

■抽選配分の割合
10% *

* これとは別にエイチ・エス証券のインターネット部門に配分される株数の50%に対して優待抽選が行われます。ただネット部門への配分数自体が未公開なので、優待抽選にどれだけの株数が配分されるのかは分かりません。

■主幹事・幹事実績数

 2018年2017年
主幹事0件0件
幹事6件10件

■注意点
IPOポイントには2年間の有効期限が設定されています。また使用すると当落に関わらず、消滅してしまいます。だからといって、損をするわけではありませんが、なかなか使いドコロが難しいポイントと言えます。

この点、SBI証券の「IPOチャレンジポイント」は、落選しても使用したポイントは消滅しませんし、有効期限も有りません。ポイント制度としては、SBI証券の方が優れた内容になっていますね。

SBI証券のIPOチャレンジポイント総まとめ!仕組み・貯め方や使用時の注意点をわかりやすく解説

2018.09.27

エイチ・エス証券の口座開設はこちら

⑤ むさし証券

■特徴
幹事以外にも委託幹事を担うこともあり、穴場的な証券会社です。「トレジャーネット」と呼ばれるネット口座があるので、近くに店舗が無くても利用できます。

■抽選配分の割合
10% *

* 上記の抽選に落選した対面取引利用者には、別途10%分の抽選が行われます(取引実績等に応じて抽選口数が増加)。

■主幹事・幹事実績数

 2018年2017年
主幹事0件0件
幹事7件7件

■注意点
特徴点でも書いた通り、委託幹事を担う事があるので、幹事になっている事に気付かずにブックビルディングの申込を忘れてしまう点には注意したいところです。

むさし証券の口座開設はこちら

⑥ ライブスター証券

■特徴
手数料の安さが業界随一のため、幅広い投資家に人気のネット証券会社です。IPOの取扱を開始して間もないためか、委託幹事が中心となっています。ただ、資金不要というIPO投資家にとってはほっておけない特徴を有しているので、口座を開設しておきたい証券会社と言えるでしょう。

■抽選配分の割合
100%

■主幹事・幹事実績数

 2018年2017年
主幹事0件0件
幹事3件7件
* ここ2年における幹事実績は全て委託幹事です。

■注意点
IPO申込方法が独特で、他社と違い「お問い合わせフォーム」から申込を行います。また、他社よりブックビルディング(需要申告)の申込期限が1日早いため注意が必要です。

⑦ 松井証券

■特徴
松井証券はネット証券のパイオニアです。初めて本格的なインターネット取引を開始した証券会社。毎年コンスタントに幹事を務めているので、IPO投資には欠かせない証券会社の1つです。

また、「プレミアム空売り」という信用取引サービスでは、通常空売りできない上場後のIPOの銘柄も空売りする事ができるので、セカンダリー投資においても重宝する証券会社です。

■抽選配分の割合
70%

■主幹事・幹事実績数

 2018年2017年
主幹事0件0件
幹事4件14件
* 2018年に1件、2017年に6件の委託幹事を務めています。

■注意点
冒頭でもお知らせした通り、2018年9月8日から抽選のタイミングが「後期型」から「前期型」へと変更になります。以前から利用している人は、取引ルールが変更されているので必ず確認しておくようにしてください。

参考:松井証券「IPOの手続き改善に関するお知らせ」

そもそもIPOの抽選に資金不要ってどういう事!?

そもそもIPOの抽選に資金不要ってどういう事!?と疑問を感じている女性.jpg

そもそも「資金不要」とはどういう事なのでしょうか?それは冒頭で紹介した通り、「資金不要=資金0円」でIPOの抽選に参加できる事を意味します。

注:資金0円でIPO銘柄を購入できるという意味ではありません。

これだけで「おおー、凄い!」と思う人もいると思いますが、そのメリットをより理解してもらうために、前受金制を採用している証券会社と比較しながらもう少し詳しく説明していきますね。

IPO投資の基本的な流れは以下のようになっています。

IPO投資の流れ

大半の証券会社は前受金制を採用しているので、抽選を受けるために「① BB申込」時点で資金を用意しなければなりません。複数の証券会社で抽選を受けるためには、それだけ資金が必要になってくるんですね。

一方、資金不要の証券会社では資金0円で「② 抽選」まで進む事ができます。つまり、資金を準備するのは当選した事が分かってからです。投資資金が限られた人でも資金不要の証券会社を利用すれば複数の抽選を受けられる、というメリットがあります。

そのため、資金が無くてもIPO抽選に参加し、当選したら資金を入金して購入するという投資プランが可能なのです。

ただし、資金不要の証券会社でも「③ 購入申込」までに入金しておかないと、当選辞退という扱いになってしまいます。前述の岡三オンライン証券のように、かなりスケジュールがタイトな証券会社もあります。

なので、以下に資金不要の各証券会社の入金タイミングを一覧で紹介しているのでチェックしておいてくださいね。

前受金不要の証券会社の入金タイミング

時計秒針とパソコンを操作している人.jpg

前受金不要の証券会社の入金タイミングについてまとめてみました。

証券会社入金のタイミング購入申込の連絡手段
野村證券購入申込までオンライン
岡三オンライン証券入金締切日の15時までオンライン
いちよし証券購入申込まで電話
エイチ・エス証券購入申込までオンライン
むさし証券購入申込までオンライン
ライブスター証券購入申込までメール
松井証券購入申込最終日15時半オンライン

何度も書いていますが、岡三オンライン証券は要注意です。入金締切日は抽選日の翌営業日又は翌々営業日であり、購入申込期間の前という設定になっています。なので、抽選日に当選の確認をしたらすぐに入金手続きを行うようにしましょう。

その他、松井証券以外の証券会社は購入申込前に入金しておくようにしましょう。ただ購入申込期間は概ね4・5日間という設定になっており、岡三オンライン証券ほどではありませんが余裕はあまり有りません。また、証券会社によって購入申込期間が短い事もありますし、最終日は午前中で締切となる所もあります。

なので、各証券会社のIPOスケジュールはしっかりと確認しておくようにしましょう。

松井証券に関しては、入金していなくても購入申込み手続きが可能です。最終日までに入金すればOK。

資金0円でIPO抽選に参加できるのは嬉しい!でもデメリットは無いの?

ここまで、前受金不要でIPO抽選に参加できる証券会社について紹介してきました。

ただ、「こんなうまい話には何かワケがあるのでは・・・」と思ってしまいませんか?

そう。

資金0円で参加できるIPO抽選には、デメリットもあるんです。

IPOの申込が殺到するイメージ

そのデメリットとは、抽選に参加する人が殺到して当選倍率が跳ね上がってしまうこと。

考えてみれば当然ですが、おいしい話にはみんな飛びつきます。ましてや当選したら大儲け、落選しても何の負担も無いというローリスク・ハイリターンの話には、ちょっと挑戦してみるかと思う人が急増するのも無理はありません。

「前受金不要ですよ~」と謳うだけで証券会社の強力な宣伝となり、IPO用に口座を開設する人が増えますからね。

そのため、資金不要の証券会社では資金が潤沢な人もそうでない人もIPOの申込を行うので、当選しにくくなるというデメリットがあります。

ただデメリットといっても、損をするようなデメリットではありません。当選確率が0になるわけではなく、むしろ申し込めば全体としての当選確率を高める事ができます。それが資金0円で達成できるんですから、メリットの方が大きいと言えるでしょう。

ちなみに筆者は、「こんなうまい話があるワケない!当選者は購入を辞退するとペナルティがあるなど特殊なルールがあって、確実に資金を獲得する方法を画策しているにちがいない!」と疑いましたが、本記事で紹介した証券会社6社は当選を辞退してもペナルティを課せられることは無く、投資者にとって不利な特殊ルールなどもありませんでした。

注意!IPOのキャンセル(購入辞退)に対してペナルティを課す証券会社一覧

2018.08.05

【参考】なぜ抽選時に資金不要を採用する証券会社があるのか?どんなメリット・デメリットがあるのか考察

一方、抽選時に資金不要を採用する証券会社にとって、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?あくまで推測の域を超えませんが、考察していきます。

まず考えられるメリットは、前述した「口座開設数の増加」です。IPO投資家にとって魅力的な資金ルールですから、口座開設数の増加に繋がります。また、IPO以外に魅力的な商品・サービスを提供できれば、売買手数料の増加にも繋がります。

そして、もう1つ考えられるメリットは「入出金手数料の削減」です。ほとんどの証券会社では、顧客の銀行口座⇔証券口座への入出金手数料を負担しています。金融機関との契約内容は不明ですが、間違いなくコストとなっているはず。

資金不要を採用すれば、当選した顧客(売買手数料が発生する顧客)の入出金手数料のみを負担するだけで済みます。このようなコスト削減効果が期待できるわけです。

状況の悪化を示すグラフ

一方、デメリットは「MRF(投資信託)買付けの為の獲得資金の減少」です。ほとんどの証券会社では、入金された資金をMRFの買付けに充てて運用しています。運用する事によって信託報酬が発生するので、口座に入金されたお金は利益獲得の原資となります。

ちなみに、MRFから発生した利益は、信託報酬等を差し引いた残額が投資家に分配されます。なお、MRFはリスクの低い商品ですが、元本が保証されているわけではありません。

信託報酬は「信託元本に対する年率」で計算されるので、口座への入金額が利益額に大きな影響を与える事になります。そのため、資金不要でIPOの抽選に参加可能としてしまうと、利益の減少に直結するデメリットを被ることになるんです。

資金不要というのは、投資家にとっては大きなメリットですが、このシステムを採用している証券会社が少ない事を考えると、証券会社にとってはデメリットの方が大きいのかもしれませんね。

まとめ~前受金不要の証券会社を利用してたくさんのIPO抽選へ参加しよう!~

開放感にあふれる女性

今回ご紹介した前受金不要の証券会社を利用すると、資金という負担を抑えて複数のIPO抽選に挑戦することができます。

特に、今まで資金を気にして断念してきたという方にはチャンスです!今回紹介した7社の口座をまだ開設していない人は、次回以降のIPOに備えて口座開設しておきましょう。

また、今回は前期型証券会社を中心に紹介していますが、後期型証券会社にもブックビルディング時に資金が必要無い証券会社があります。こちらも併せてチェックしておいてくださいね。

前受金不要の後期型証券会社

ただし、この2社は抽選を受ける際に資金が必要となります。詳しくは、以下のリンク先で説明していますので合わせてご参照ください。

前期型との違いを活かせ!IPO後期型の証券会社で資金効率・抽選回数をUP

2018.07.31

可能な限り抽選の機会を増やして、当選確率を上げていきましょう!