2018年4月から株式取引のサービス「DMM株」を開始したDMM.com証券。2018年中はIPOの取扱が無かったので口座開設をスルーしていた人も多いのではないでしょうか?抽選に参加する機会が無いのに口座を持っていてもIPO投資に限ってはほぼ意味が無いですからね。
しかし、そんなDMM.com証券も2019年からとうとうIPOの取扱を開始しました。当分は証券取引所で行われる抽選によって割当が決まる委託幹事ではありますが、本格的にIPOのサービスを開始しました。。
それと同時にIPOルールについても改訂が行われ、今までベールに包まれていたDMM.com証券のIPOルールも明らかになってきました。
そこで今回は、DMM.com証券(DMM株)のIPOルールなどについて紹介していきたいと思います。
DMM.com証券でIPO投資を始めるにはまず口座を開設する必要があります。手続に要する時間は5分程度、オンライン申込なら最短で当日中に手続きが完了します(手続完了後、2・3日で取引が可能)。
口座開設ページへのリンクを以下に用意しているので、とりあえず口座開設!という人はご利用ください。
証券会社 | DMM.com証券 | ||
---|---|---|---|
抽選配分 | 100% | 抽選時資金 | 不要 |
抽選方法 | 完全平等抽選 | 入金時期 | 購入申込時 |
ペナルティ | なし | 資金拘束 | 購入申込時 |
抽選結果 | 当選・補欠・落選 | 同一資金 | – (資金不要) |
発表時間 | 17時頃 | 口座開設数 | 非公開 |
主幹事実績 | 2016年 | 2017年 | 2018年 |
– | – | 0件 | |
幹事実績 | – | – | 0件 |
売買手数料 (1注文毎) |
10万円 | 20万円 | 30万円 |
80円 | 97円 | 180円 | |
40万円 | 50万円 | 100万円 | |
180円 | 180円 | 340円 | |
即時入金 | 三菱UFJ銀行・三井住友銀行 他約380行 | ||
NISAでIPO | NISA・ジュニアNISAともに申込可能 | ||
コメント | 資金不要でIPOの抽選に参加可能!売買手数料は業界TOPクラスの水準! |
DMM.com証券のIPOルール
では、さっそくDMM.com証券のIPO取引ルールについて見ていきましょう。抽選編と資金編に分けて紹介していくので、それぞれチェックしてくださいね。
抽選編
まずはDMM.com証券の「抽選ルール」から見ていきます。
抽選配分は100%
DMM.com証券では、抽選によって配分する割合(抽選配分)を100%としています。
配分の機会を公平に提供するため、原則として当社配分株数の全株を抽選により配分先を決定いたします。
「抽選配分100%」という事は、単純な例を挙げると、DMM.com証券に割り当てられた株数が5万株の銘柄ではその100%である5万株が抽選の対象となります。これが10%の証券会社だと抽選対象株数が5,000株になります。
このように抽選配分は抽選対象となる株数の多さに関係してきます。その割合を100%に設定している点はDMM.com証券の押さえておきたい特徴です。
抽選方法は完全平等抽選を採用
DMM.com証券は抽選方法として「完全平等抽選」を採用しています。
参加申込をされたお客様を対象に、乱数を用いた機械的な抽選を行います。また、完全平等抽選のため、裁量配分(取引実績や預かり資産などに応じた配分)はありません。
(引用:DMM.com証券)
申込者単位で抽選が行われるので、資金量等で当選確率が変動する事がないので、抽選参加者全員に当選機会が平等に訪れます。
当選するのは1単元~申込株数も100株まで~
DMM.com証券では、申込株数が1単元までとなっているので、抽選において当選する数量も1単元までとなっています。複数単元が当選する事はありません。
申込株数は最低単元数となります。
当然ながら、抽選申込をする際の申込株数は100株となります。2単元以上申し込む事はできません。
抽選結果・発表時間
DMM.com証券では、抽選結果の表示内容は以下の3パターンとなっています。
- 当選
- 補欠当選
- 落選
当選した場合は、購入申込期間中に購入申込を行いましょう。購入申込忘れは当選辞退扱いです。
補欠当選となった場合は、自動的に補欠当選者全員が繰上抽選の対象となります。繰上抽選の結果、繰上当選となれば電話及びメールにて連絡が入ります。その際に、購入意思を示して、購入申込を行います。
ペナルティ
DMM.com証券では、当選後の当選辞退に対してペナルティが課される事はありません。公募割れを危惧してキャンセルしたとしても、今後抽選申込が出来なくなるなどのペナルティを受ける事はありません。
資金編
では、続いてDMM.com証券の資金ルールについて見ていきましょう。
資金不要で抽選に参加可能
DMM.com証券では、資金不要で抽選に参加する事ができます。つまり、前受金は0円!当選した場合にのみ口座に入金すればOKなので非常に助かりますね。
また、IPOが集中する時期などにも、資金移動・資金繰りについてDMM.com証券の事を考慮しなくて済みます。資金の事を考えずに抽選申込ができるのも非常にラクですよね。
資金不要で抽選に参加できるルールはIPO投資をする上で多くのメリットを受けられるので、DMM.com証券は持っておくべき口座となってくるでしょう。
入金のタイミングは購入申込時
資金不要で抽選に参加し、当選した場合には購入するために「公開価格×100株」分の資金を入金する必要があります。この入金タイミングは購入申込時までです。このタイミングで口座に必要な資金が無ければ、注文は受け付けられません。
なお、購入申込み手続きは電話にて行います(カスタマーサポートにて受注)。
資金拘束を受けるタイミングも購入申込時
DMM.com証券では、資金拘束を受けるタイミングは購入申込時です。そのタイミングから約定日まで資金拘束を受けます。
DMM.com証券のIPO主幹事・幹事実績
続いて、DMM.com証券のIPO取り扱い件数について見てみましょう。
2016年~2018年における主幹事・幹事実績がこちらです。
2016年 | 2017年 | 2018年 | |
---|---|---|---|
主幹事実績 | - | - | 0件 |
幹事実績 | - | - | 0件 |
IPO全体件数 | 83件 | 90件 | 90件 |
DMM.com証券は2018年4月から国内株式取引のサービスを開始したので、それ以前のIPO幹事実績は当然ながらありません。表中では「-」にて表示しています。ただ、2019年からIPOの取扱が開始されたので、今後幹事実績は増えていくと思います。
そうした事からIPO投資の為にDMM.com証券の口座を開設している人は少ないでしょう。言い換えると、利用者が少ない分、早めに口座を開設した人が有利な条件で抽選を受ける事できます。ライバルは少ない方が当選確率は少なからず高まりますからね。
そのため、DMM.com証券のIPOの取扱開始が広まる前に口座を開設しておいた方が良いでしょう。
ただし、裏幹事の場合はブックビルディング直前・直後に取扱が発表される事が多いので、間に合わない恐れがあります。そのリスクを回避したい人は、予め口座を開設しておいた方が良いでしょう。
なお、以下の記事にIPOの主幹事・幹事実績ランキングを掲載しているので、IPOの取扱が多い証券会社が気になる人はチェックしておいてくださいね。
DMM.com証券の手数料
続いて、DMM.com証券の「売買手数料」と「入出金手数料」について紹介していきます。
売買手数料
DMM.com証券では、現物株式取引の売買手数料プランとして「1約定毎に手数料が発生するプラン」が用意されています。
手数料体系は以下の通りです(2018年12月時点、税抜)。
約定金額 | 売買手数料 |
---|---|
5万円まで | 50円 |
10万円まで | 80円 |
20万円まで | 97円 |
50万円まで | 180円 |
100万円まで | 340円 |
150万円まで | 400円 |
300万円まで | 600円 |
300万円超 | 800円 |
DMM.com証券の手数料体系は業界TOPクラスの安さとなっています。株式取引のメイン口座として利用するのもアリだと思うので、乗り換えを検討してみてくださいね。ちなみに、以下の記事で各証券会社の手数料を比較しているので参考にしてください。
なお、DMM.com証券の口座を開設した人を対象に「3ヶ月間取引手数料無料キャンペーン」が実施されています。手数料がお得になるチャンスなので、まだ口座を開設していない人は検討してくださいね。
入出金手数料
次に紹介するのは入出金時の振込手数料についてです。
まずはDMM.com証券の口座へ入金する際の手数料から見ていきます。入金方法は2つあり、それぞれの手数料及び反映時期は以下の通りです。
入金方法 | 手数料 | 反映時間 |
---|---|---|
銀行振込 | 負担 | 1、2時間 |
クイック入金 | 無料 | 即時 |
オススメの入金方法は、DMM.com証券の取引画面から行う「クイック入金」です。手数料無料で、入金が即時反映されます。
このクイック入金サービスを利用できる金融機関はなんと約380行もあります(各金融期間でネットバンキング契約が必要)。主な都市銀行とネット銀行がこちらです。
- ゆうちょ銀行
- みずほ銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
- ジャパンネット銀行
- 楽天銀行
- 住信SBIネット銀行
- セブン銀行
- イオン銀行
- じぶん銀行
上記以外にも地銀や労働金庫、信用組合などの金融機関で利用できます。以下に提携金融機関の一覧ページが載っているページのリンクを貼っておくので、上記以外の金融機関を利用している人はチェックしてくださいね。
⇒「DMM.com証券「クイック入金対応金融機関一覧ページ」」
続いて、DMM.com証券の口座から出金する方法について見ていきます。
出金方法は1つで、DMM.com証券の取引画面から出金予約する方法です。手数料は無料です。出金が反映される時間は以下のようになっています。
- 15時まで:翌銀行営業日
- 15時以降:翌々銀行営業日
出金する際は即時反映とはならないので、上記の反映時間を考慮して出金・資金移動をするようにしてくださいね。
NISA口座・ジュニアNISA口座からのIPO申込
DMM.com証券では、NISA口座及びジュニアNISA口座からのIPOへの申込が可能です。
購入申込の際に口座の区分(一般・特定・NISA)選択を行うので、NISA口座・ジュニアNISA口座でIPOの購入をする場合は、その際にNISAを指定するようにしてください。
DMM.com証券のIPOルールまとめ
今回はDMM.com証券のIPOルールなどを紹介しました。
記事冒頭で触れたように、DMM.com証券は2019年からIPOの取扱を開始しました。IPOルールについても未定だった部分が公開されています。今後、幹事入りする機会が増えてくると思うので、ルール等を把握して抽選に申し込んでいきましょう。
最後にDMM.com証券のIPOルールの特徴点をまとめておくのでチェックしておいてくださいね。
- 抽選配分100%
- 抽選方法は完全平等抽選を採用
- 資金不要で抽選参加可能
- 売買手数料は業界TOPクラスの安さ
- 即時入金サービスは約380の金融機関に対応