どこがおすすめ?IPO初心者が口座開設しておくべき6つの証券会社

証券口座の開設に迷う初心者女性

どこの証券会社の口座を開設すればいいの?

IPO初心者なら誰もが抱く疑問だと思います。口座開設はIPO投資の第一歩目となりますが、なかなか一歩目を踏み出せずにいるのではないでしょうか?証券会社は200社以上もありますから迷うのは当然です。

そこでまず、IPO投資において口座を開設する証券会社を選ぶポイントを押さえておきましょう。重要なのは、以下の2点です。

IPO投資での証券会社選びのポイント
  • 当選しやすいかどうか
  • 多くの幹事実績があるかどうか

この2点を踏まえて考えれば、開設すべき証券会社が分かってきます。

ただ、そうは言っても200社以上ある証券会社をイチイチ調べるのは面倒ですよね。そこでこの記事では、上記2つのポイントからIPOタイムズ編集部が厳選した”初心者の方にオススメの証券会社“を6社紹介していきたいと思います。

なお、IPO投資は複数の証券会社で行うのが基本です。1社だけを厳選する必要はありません。口座開設費用も維持費用も無料なので、気楽に考えて口座開設していきましょう。

IPO投資をしている人ならほぼ口座を開設している「SBI証券」。豊富な幹事実績、抽選の当選本数の多さ、唯一無二のIPOチャレンジポイントの存在など、オススメする理由がたくさんある証券会社です。

まずはこのSBI証券の口座を開設して、IPO投資を始めていきましょう。

初心者におすすめの証券会社6社

ではさっそく、真っ先に口座開設をしておきたい初心者にオススメの証券会社を紹介していきます。以下の6社です。

上記6社はIPO投資をしている人ならほぼ間違いなく口座を開設している証券会社です。そういう意味でも初心者にオススメの証券会社と言えます。

それでは1社ずつオススメする理由について見ていきましょう。

①SBI証券

SBI証券(出典:SBI証券

IPO投資において欠かせない存在となるのが「SBI証券」です。ネット証券では人気NO.1の証券会社でもあります。

SBI証券をオススメする理由がこちらです。

SBI証券のオススメポイント
  • 2017年・2018年幹事実績NO.1
  • 同一資金での抽選申込可能
  • 申込株数単位で抽選
  • 抽選配分が高め
  • 優遇抽選「IPOチャレンジポイント

SBI証券の幹事実績は、2017年が83件、2018年が86件となっています。これは、証券会社の中で最も多い実績件数なんです。幹事関与率は毎年80%~90%となっています。

これだけ幹事実績が多いわけですから、SBI証券の口座を開設しておけばほぼ全てのIPO銘柄において抽選に参加する事が出来ます。

さらに、SBI証券は主幹事実績も多く、2018年においては11件(5位の実績)のIPO銘柄で主幹事を務めています。

主幹事証券には公募・売出株数全体の80%~90%が割り当てられるので、1つのIPO銘柄においては当選本数が最も多い証券会社となります。

そのため、SBI証券は抽選に参加できるチャンスが多いだけでなく、当選にも期待が持てる証券会社なんですね。

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また、同一資金でブックビルディングに参加できる点、つまり「資金効率を高められる点」もオススメする理由の1つです。複数のIPOが集中する時期には、このSBI証券の資金ルールが非常に助けになります。

たとえば、ブックビルディングの時期が被っている2つの銘柄A(必要資金20万円)・B(必要資金30万円)があるとします。この時同一資金で申し込み可能か否かによって、用意すべき資金が以下のように変わってきます。

  • 同一資金で申込可能なSBI証券・・・30万円
  • 同一資金で申込不可能な証券会社・・・50万円

このように投資の資金効率が良い点もオススメする理由の1つなんです。

ただし、同じ日に抽選が行われる場合、先に抽選が行われたIPO銘柄で当選又は補欠当選となれば、その時点から資金が拘束されるので後のIPO銘柄が抽選対象外となる点には注意が必要です。

参考:【資金拘束のタイミング一覧表】同一資金で複数のIPOに申し込める証券会社もチェック!

申込株数単位での抽選

次に紹介するオススメポイントは、「申込株数単位で抽選が行われる点」です。つまりSBI証券では申込株数が100株なら抽選口数が1口、200株なら2口というように申込株数が多いほど抽選口数が多くなり、当選確率が高くなる抽選システムになっています。

ちなみに、同様の抽選システムを採用しているのは「楽天証券」だけです。

そのため、多くの資金をIPO投資に回せる人にとってはメリットの大きい証券会社なんですね。

申し込み株数によってIPOの当選確率が変動するのは「SBI証券」と「楽天証券」の2社

2018.09.10
当選

次のおすすめポイントは「抽選配分の高さ」です。抽選配分とは、個人投資家に配分する株数のうち「抽選」に回される株数を指します(残りは裁量・店頭配分)。この割合は証券会社によって異なります。

実は、IPOの抽選配分数には「個人投資家へ配分する株数のうち10%以上を抽選に回さなけれなならない」というルールがあるのですが、証券会社の多くが最低ラインである10%と設定しているんです。

そんな中、SBI証券は抽選配分割合が概ね40%~50%という多めの設定になっているんです(銘柄によって異なります)。10%と50%だと当たる確率が大きく異なってきますよね。つまり、当選本数が多くなるのでその分当選確率が高くなるんです。

そして最後に紹介するのが優遇制度「IPOチャレンジポイント」です。これはSBI証券の最大の特徴です。

IPOチャレンジポイントとは、使用ポイントが多い順番にIPOに当選できるポイントシステムです(使用するかどうかは申込時に選択可能)。ポイントは落選する毎に1ポイント貯めることができるので、毎回抽選に参加しておけば年に100ポイント近くゲットすることができます。

SBI証券のIPOチャレンジポイント総まとめ!仕組み・貯め方や使用時の注意点をわかりやすく解説

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IPOチャレンジポイントによって、いつか必ず当選する仕組みを構築しているのはSBI証券だけ。IPO投資を始めるなら真っ先に口座を開設しておきたいところですね。

②野村證券

野村證券(出典:野村證券

大手の証券会社の1つ「野村證券」。こちらも初心者の方には口座開設をオススメする証券会社です。

オススメする理由がこちらです。

野村證券のオススメポイント
  • 2017年の主幹事実績NO.1・2018年の主幹事実績NO.3
  • 資金不要で抽選に参加可能

野村證券は当選本数が多い主幹事証券をここ2年間で最も多く務めている証券会社です。2017年は27件、2018年は21件の主幹事実績があります。

IPO投資では主幹事からの抽選参加が基本戦略となるので、やはりこの野村證券は口座開設しておきたいオススメの証券会社と言えます。

また、幹事実績も年間40件ほどあるので抽選参加機会もまずまず多い証券会社です。

さらに、この野村證券では資金不要でIPOの抽選に参加することができます。BB申込時に資金を用意する必要はなく、当選してから資金を用意すればよい、非常に資金効率の高い証券会社なんです。

資金不要!IPOの抽選に前受金0円で参加できる証券会社8社

2018.07.19

「主幹事実績NO1」「資金不要」というスペックを併せ持つ野村證券。特に資金不要というのは初心者の人には魅力的な特徴です。口座の開設先を迷っている人は検討してみてくださいね。

③マネックス証券

マネックス証券ロゴ(出典:マネックス証券

次にオススメするのが「マネックス証券」です。人気の高いネット証券です。

オススメする理由がこちらです。

マネックス証券のオススメポイント
  • 2017年・2018年幹事実績NO.4
  • 抽選配分100%

マネックス証券は2017年に42件、2018年は51件の幹事実績を誇ります。抽選機会が多い証券会社の1つなんですね。

また、マネックス証券の最大の強みは「抽選配分が100%」という点です。つまり、割り当てられた株式全てを個人投資家の抽選に回してくれる証券会社なんです。

ここ2年間、主幹事証券の実績は1件しか有りませんが、抽選配分が100%なので割当株数が少ない幹事でも当選する可能性が高い証券会社です。

マネックス証券

④大和証券

大和証券(出典:大和証券

次にオススメするのが大手の「大和証券」です。テレビCMなどでも盛んに宣伝されているので聞いたことが有る人も多いと思います。

オススメする理由がこちらです。

大和証券のオススメポイント
  • 2017年主幹事実績NO.2・2018年主幹事実績NO.4
  • 優遇抽選「チャンス抽選」

当選を期待できる主幹事証券の実績は、2017年に18件もあります。これは1位の野村証券の27件に次ぐ2番目の件数です。2018年は13件と4番目の実績件数となっています。

また、幹事実績も2018年に31件となっているので、抽選機会の多い証券会社の1つといえます。

そして、大和証券では「チャンス抽選」という優遇抽選が行われます。チャンス抽選とは、「預かり資産額によるステージ」又は「取引で得られるポイント残高」に応じて、最大10回まで抽選回数が増加する仕組みです(別途、平等な抽選も行われます)。

主幹事・幹事実績が豊富で、かつ優遇抽選も行われる大和証券も口座開設しておきたい証券会社となりますね。

⑤みずほ証券

みずほ証券(出典:みずほ証券

続いてオススメするのが、こちらも大手の「みずほ証券」です。オススメする理由がこちらです。

みずほ証券のオススメポイント
  • 2017年主幹事実績NO.3・2018年主幹事実績NO.1
  • 2018年幹事実績NO.2(2017年はNO.3)
  • 同一資金で抽選申込可能

みずほ証券は2017年・2018年と安定して主幹事を努めています。2018年にはNO.1の実績を挙げています。さらに、幹事実績も2018年にはNO.2となっており、IPO投資においては外せない証券会社と言えます。

また、SBI証券と同様に同一資金でBBに参加できるのもオススメする理由の1つです。IPO投資に大量の資金を回せない人にとっては、資金効率をあげる上で欠かせない証券会社となるでしょう。

⑥SMBC日興証券

SMBC日興証券(出典:SMBC日興証券

最後にオススメするのが「SMBC日興証券」です。

SMBC日興証券のオススメポイント
  • 主幹事実績2017年NO.4、2018年NO.2
  • 幹事実績2017年NO.2、2018年NO.3

SMBC日興証券は、2018年の主幹事実績が全体の2位。2017年より10件も上積みして22件にもなりました。2018年はIPOの引受に力を入れた1年だったのでしょう。2019年も引き続き主幹事を多く引き受ける事が期待されます。

また、幹事実績は2017年に2位と、SBI証券に次ぐ実績を有しています。2018年も3位の実績となっているので安定感は抜群です。

幹事実績以外にこれといってオススメする理由はありませんが、それだけ幹事実績、特に主幹事実績というのはIPO投資において重要な要素なんです。IPOの取扱が少ない証券会社の口座を開設してもIPOに投資する機会は得にくいですからね。

なので、SMBC日興証券の口座も上記5社に加えて開設しておきましょう。

口座開設をする上で売買手数料は気にしなくても良いの?

売買手数料は気にしなくてOK

結論を先に言うと、売買手数料は気にしなくOKです。ただし、あくまでIPO投資に限った結論なので勘違いしないでくださいね。

IPO投資において最も重要なのは「当選する事」です。当選してはじめて株式を売却する事ができますからね。したがって、当選後に発生する売買手数料の事を先に考えるのはナンセンスというわけです。

なお、どの証券会社でもIPO株の購入時には売買手数料は発生しません。

また、どの証券会社で当選するかも分からないので、売買手数料の事を気にしていても仕方がないんです。

そのため、IPO投資において口座開設する証券会社を選ぶ時は、今回紹介したように「当選のしやすさ」や「幹事実績の多さ」を第一に考えるようにしましょう。

それでも売買手数料について気になる人は以下の記事を参考にしてください。

IPO投資にかかる売買手数料~証券会社の比較一覧表~

2018.10.11

まとめ

さて今回はIPO初心者が口座開設するならどこがオススメなのか?という点について紹介してきました。

口座を開設する証券会社を選ぶポイントは「当選しやすい」「幹事実績が多い(抽選参加機会が多い)」の2点です。これらの特徴に合致するのが今回紹介した6社です。

どこの証券会社の口座を開設しようか?と迷っているなら、まずは今回紹介した6社から開設してみてはいかがでしょうか?そして、IPO投資をしていく中で「ここも」「あそこも」という事が出てくると思うので、その時に今回の6社に加えて、1社ずつ口座を増やしていけば良いと思います。

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