【いちよし証券】IPOルール(抽選方法・資金関係等)を解説!~ネットからも申込が可能~

いちよし証券のIPOルール

いちよし証券は、資金不要で抽選に参加できる数少ない証券会社の1つです。しかも、主幹事を務める事もあるので、IPO投資においてはかなり魅力的な特徴を併せ持っています。

そこで今回は、いちよし証券のIPO取引ルール(抽選方法・資金関係)や幹事実績、手数料などを余す事無く紹介していきたいと思います。

2018年10月から需要申告の申込がネットから可能になりました。

なお、以下にいちよし証券のIPOルールなどをまとめていますので、ササッとポイントだけ押さえたいという人は利用してくださいね。

証券会社 いちよし証券
抽選配分 10% 抽選時資金 不要
抽選方法 完全平等抽選 入金時期 購入申込時
ペナルティ なし 資金拘束 なし
抽選結果 当選・落選 同一資金
発表時間 購入申込期間初日 口座開設数 16万
主幹事実績 2016年 2017年 2018年
1件 4件 1件
幹事実績 30件 34件 30件
売買手数料
(1注文毎)
10万円 20万円 30万円
1,500円 1,500円 1,950円
40万円 50万円 100万円
2,600円 3,250円 5,540円
即時入金 サービスなし
NISAでIPO NISA口座のみ可能
コメント 主幹事実績有り!しかも資金不要で抽選に参加可能!
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いちよし証券でIPO投資を始めるにはまず口座を開設する必要があります。口座開設手続き自体は5分程度で完了します。口座開設ページへのリンクを以下に用意しているのでご利用ください。

いちよし証券のIPOルール

では、さっそくいちよし証券のIPO取引ルールについて見ていきましょう。抽選編と資金編に分けて紹介していくので、それぞれチェックしてくださいね。

なお、当記事で紹介している内容は、2018年12月10日時点でいちよし証券が公開している情報等を基に作成してます。

抽選編

まずはいちよし証券の「抽選ルール」から見ていきます。

抽選配分は10%

いちよし証券では、抽選による配分割合を10%と設定しています。

抽選配分に関して単純な例を挙げると、いちよし証券に割り当てられた株数が3万株の場合、抽選で配分される株数はその10%である3,000株となります。

この抽選配分割合は店頭証券の中ではノーマルの設定です。ただネット証券と比較するとかなり少ないです。というのも、ほとんどのネット証券は抽選配分を100%と設定しているからです。さきほどの例でいうと、抽選配分100%のネット証券では3万株全てが抽選により配分されます。

抽選配分は当選本数の多さに直結するので、この割合はかなり重要です。以下の記事にネット証券にも興味を持った人は以下の記事にて比較しているのでチェックしてみてくださいね。

IPOにおすすめのネット証券ランキング~幹事実績・抽選方法などを徹底比較~

2018.10.24

抽選方法は完全平等抽選を採用

いちよし証券が採用している抽選方法は「完全平等抽選」です。

完全平等抽選の概要
  • コンピューターによる無作為抽選
  • 申込者単位での抽選

完全平等抽選が採用されているので、口座の利用期間や預けている資産額、申込株数などによって当選確率が変動する事はありません。誰もが同一の当選確率となる抽選を受ける事ができます。

当選するのは基本1単元~申込株数も100株でOK~

いちよし証券ではブックビルディングにおいて複数単元の申込が可能ですが、当選数量は基本的に1単元(100株)となっています。そのため、複数単元の申込をしても複数当選する事はありません。

なので、ブックビルディングに参加する際も100株で良いでしょう。

抽選結果は当選・落選の2パターン~当選連絡は購入期間初日から~

いちよし証券の抽選結果は以下の2パターンです。

抽選結果
  • 当選
  • 落選
当選者には購入申込期間の初日(午前中~午後にかけて)に電話連絡が入ります。購入期間最終日の前々営業日15時までに連絡が付かない場合は辞退扱いになるので注意してください。

補欠当選はありません。当選辞退が発生した場合には繰上抽選が行われますが、落選者全員が抽選対象となります。

当選辞退に対するペナルティなし

いちよし証券では、当選辞退に対するペナルティはありません。証券会社の中には、当選後のキャンセルに対してペナルティを課すところもありますから、安心して辞退する事ができます。

そうした事から「とりあえず片っ端からブックビルディングに参加」というスタンスも取れますが、ブックビルディング前にしっかり銘柄分析を行いましょう。

IPOでは目論見書のここを閲覧すべし!チェックすべき9つの項目とその見方

2018.03.12

なお、ブックビルディングはネットから行えるようになりましたが、購入申込は電話による申込のみとなります。

資金編

では、続いていちよし証券の資金ルールについて見ていきましょう。

資金不要で抽選に参加可能

通常の証券会社では、遅くても抽選実施時までには口座へ入金しておく必要があります。いわゆる前受金というものが必要です。入金しておかないと抽選対象外となります。

これが普通の証券会社のルールですが、いちよし証券では前受金が不要となっています。口座に資金がなくても抽選を受ける事ができます。ブックビルディング時に資金の事を考える必要がありません。

IPO投資をする上でこの特徴は重宝するので、まだいちよし証券の口座を持っていない人は開設を検討してみましょう。

なお、いちよし証券以外にも資金不要で抽選に参加できる証券会社がいくつかあります。以下の記事にまとめているので、是非チェックしておいてくださいね。

資金不要!IPOの抽選に前受金0円で参加できる証券会社8社

2018.07.19

入金のタイミングは購入申込時

いちよし証券から当選の連絡があり、当該IPOを購入する場合は、いちよし証券の口座への入金手続きを行います。その入金のタイミングは「購入申込時」です。

いちよし証券が入金を確認できない場合には購入申込が行えません。いちよし証券には即時入金サービスが無いので、余裕をもって入金手続きを行うようにしましょう。

資金拘束はなし

いちよし証券には資金拘束ルールはありません

そのため、いちよし証券でIPO以外の取引を行う人は、他の取引によってIPOの購入資金が不足しないように注意してください。

いちよし証券のIPO主幹事・幹事実績

続いて、いちよし証券のIPO取り扱い件数について見てみましょう。

2016年~2018年における主幹事・幹事実績がこちらです。

2016年2017年2018年
主幹事実績1件4件1件
幹事実績30件34件30件
IPO全体件数83件90件90件
幹事実績には主幹事実績の件数も含まれています。

IPOの取扱件数は比較的多い証券会社です。毎年、概ね3件に1件の割合でIPOの幹事を務めています。また、IPOの取扱件数が多いだけでなく、時折、主幹事を務める事もあります。

幹事実績が豊富な上に、資金不要で抽選に参加できるいちよし証券は、IPO投資において欠かせない証券会社と言えるでしょう。

いちよし証券の手数料

続いて、いちよし証券の「売買手数料」と「入出金手数料」について紹介していきます。

なお、口座開設手数料・口座維持費はかかりません。

売買手数料

いちよし証券では、現物株式取引の売買手数料プランとして「1約定毎に手数料が発生するプラン」が用意されています。

手数料体系は以下の通りです(2018年12月時点、税抜、いちよしダイレクトの場合)。

約定金額売買手数料
50万円まで0.65%
70万円まで0.5%+750円
100万円まで0.43%+1,240円
300万円まで0.385%+1,540円
500万円まで0.385%+1,990円
1,000万円まで0.32%+5,240円
3,000万円まで0.26%+11,240円
5,000万円まで0.12%+53,240円
5,000万円超0.05%+88,240円
最低手数料は1,500円。売買手数料の計算方法は、約定金額に「%」を乗じ、加算額があればそれを足します。たとえば、約定金額120万円の場合、売買手数料は120万円×0.385%+1,540円=6,160円となります。

最低手数料1,500円となっているので、どのような約定金額でもそれ以上の手数料がかかってくる事になります。この手数料体系は正直言って高い設定です。ネット証券などでは、いちよし証券の何分の1の手数料で取引ができますからね。

IPO投資においては、当選する事が重要なのでそこまで手数料の事を考える必要はありませんが、高い手数料体系になっているという点は頭の片隅に置いておきましょう。

なお、以下の記事で各証券会社の手数料を比較しているので参考にしてください。

IPO投資にかかる売買手数料~証券会社の比較一覧表~

2018.10.11

入出金手数料

次に紹介するのは入出金時の振込手数料についてです。インターネット取引である「いちよしダイレクト」の場合について紹介します。

まずはいちよし証券の口座へ入金する方法について見ていきます。

入金方法は銀行振込のみです。手数料は利用者負担です。なお、入金時に振込依頼人の後ろに口座番号(お客様口座番号)を入力しなければ、入金確認に時間がかかってしまうので注意してください。また、入力出来ない場合は電話連絡を入れるようにしましょう。

このように入金時に手数料が発生するので、振込手数料が無料になるネットバンクの利用をオススメします。

ネット銀行振込手数料無料回数
GMOあおぞらネット銀行無条件で月1回
条件付最大月15回
ソニー銀行無条件で月1回
条件付最大月11回
新生銀行無条件で月1回
条件付最大月10回
住信SBIネット銀行無条件で月1回
条件付最大月15回
じぶん銀行条件付最大月15回
ジャパンネット銀行条件付最大月5回
イオン銀行条件付最大月5回
楽天銀行条件付最大月3回

続いて、いちよし証券の口座から出金する際の手数料について見ていきます。

出金時も手数料を負担する事になります。以下がその金額です(税抜)。

  • 振込金額1,000円以上:200円
  • 振込金額1,000円未満:100円

ただし、以下の金融機関各支店の口座への出金は振込手数料が無料となります。

  • ゆうちょ銀行総合口座(記号5桁・番号8桁による登録)
  • 三菱UFJ銀行 日本橋中央支店
  • 三井住友銀行 東京中央支店
  • りそな銀行 日本橋支店

このように、基本的に入出金時に手数料が発生します。使い勝手の悪さは否めませんね。

NISA口座のみIPO投資が可能~ジュニアNISAは不可~

いちよし証券では、NISA口座とジュニアNISA口座の開設が可能ですが、IPO投資ができるのはNISA口座のみとなっています。

未成年者からのIPO申込を受け付けしていないので、そもそもジュニアNISAからの申込もできないようになっています。

いちよし証券でIPOに当たらないからといって諦めちゃダメ!

いちよし証券に限った話ではありませんが、IPOの抽選で落選が続くと諦めてしまう人が出てきてしまいます。その気持は十二分にわかります。しかし、諦めてはダメです。

IPOの抽選に申し込む事を辞めてしまうと、当然ながら当選確率は0になってしまいます。当選確率が低いとしても、継続して申し込む事が大切です。

しかも、いちよし証券は資金不要で抽選に参加できるので、資金の面でも手間の面でも負担になりません。無料で宝くじを貰ってラッキーというような軽い気持ちで、当選の連絡を待ちましょう。過度な期待をすると疲れますからね。

また、いちよし証券だけではなく、他の証券会社からの抽選申込も継続的に行ってくださいね。IPO投資全体で当選確率が上がるように、コツコツと申込を行っていきましょう。

実はコツがある!IPO抽選の当選確率を上げる6個の方法

2018.06.02

いちよし証券のIPOルールまとめ

今回はいちよし証券のIPOルールなどについて紹介しました。

主幹事実績もあり、幹事実績も豊富、その上資金不要で抽選に参加できる「いちよし証券」。IPO投資をするなら持っておきたい証券会社の1つです。

しかもブックビルディングにネットから申込が可能になり、使い勝手も向上しています。まだ口座を持っていない人は開設を検討してみましょう。

最後にいちよし証券のIPOルールの特徴点をまとめておくのでチェックしておいてくださいね。

いちよし証券のIPOルールの特徴点
  • 抽選配分10%
  • 抽選方法は完全平等抽選を採用
  • 当選辞退に対するペナルティなし
  • 資金不要で抽選に参加可能
  • 入金のタイミングは購入申込時資金拘束はなし
  • 主幹事実績有り!幹事実績も豊富!
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