【松井証券】IPOルール(抽選・資金)を解説~入金不要で平等抽選に参加できる数少ない証券会社~

松井証券のIPOルール

ネット証券の1つである「松井証券」。IPO投資をするなら口座を持っておきたい証券会社です。

その理由は幾つかありますが、やはり「抽選配分の高さ」と「前受金不要」の2点です。当選本数が多く、しかも抽選時にお金を用意しなくて良い。こんなにもIPO投資家に寄り添ったルールを採用しているのは松井証券ぐらいでしょう。

そこで今回は、松井証券のIPO取引ルール(抽選・資金関係)や幹事実績、手数料などを余す事無く紹介していきたいと思います。

2018年9月8日から松井証券ではIPOの取引ルールが大幅に変更されています。もちろん、当記事はルール変更後の内容に基づいて作成していますので、情報をアップデート出来ていない人はチェックしてくださいね。

なお、以下に松井証券のIPOルールなどをまとめていますので、ササッとポイントだけ押さえたいという人は利用してくださいね。

証券会社 松井証券
抽選配分 70%以上 抽選時資金 不要
抽選方法 完全平等抽選 入金時期 購入申込最終日
ペナルティ 無し 資金拘束 購入申込最終日
抽選結果 当選・補欠・落選 同一資金 -(資金不要)
発表時間 17時以降 口座開設数 113万
主幹事実績 2016年 2017年 2018年
0件 0件 0件
幹事実績 11件 14件 4件
売買手数料
(1日定額)
10万円 20万円 30万円
0円 300円 300円
40万円 50万円 100万円
500円 500円 1,000円
即時入金 ゆうちょ銀行・みずほ銀行 他15行
NISAでIPO NISA・ジュニアNISA共に可能
コメント 資金不要(0円)で抽選に参加できる数少ない証券会社の1つ。抽選配分70%以上である点も魅力的な特徴です。
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松井証券のIPOルール

では、さっそく松井証券のIPO取引ルールについて見ていきましょう。抽選編と資金編に分けて紹介していくので、それぞれチェックしてくださいね。

なお、当記事で紹介している内容は、2018年11月8日時点で松井証券が公開している情報等を基に作成してます。

抽選編

まずは松井証券の「抽選ルール」から見ていきましょう。

なお、IPOの取引ルール変更に伴い、抽選の流れが「後期型」から「前期型」に変更されています。これによって抽選のタイミングがブックビルディング後となっている点には注意してください。

抽選配分は70%以上

松井証券では、割当を受けた株式の70%以上を抽選により配分するルールとなっています。

配分先は、配分予定数量の 70%以上を抽選により決定します。

(引用:松井証券「募集等にかかる株券等のお客様への配分にかかる基本方針」

「70%」”以上“となっているように、実際にはそれ以上の株数を抽選に回す事が多いです。日本証券業協会が公表している「個人顧客への配分状況」を見てみると、抽選配分100%となっていた銘柄がほとんどです。

抽選配分100%となっていたIPO銘柄(一例)
  • ライトアップ(初値騰落率32.1%)
  • ZUU(同246.9%)
  • みらいワークス(同230.4%)
  • シー・エス・ランバー(同84.1%) 等

人気が出そうなIPO銘柄、つまり初値が上昇しそうな銘柄で抽選配分を100%とする傾向があります。

ちなみに、初値騰落率が9.7%の「ラクスル」や-4.7%の「スシローグローバルホールディングス」では抽選配分が約70%となっていました。

このように、松井証券では抽選配分を100%とする事も多いので、当選本数の多さに期待が持てる証券会社と言えます。

抽選方法は完全平等抽選

松井証券は抽選方法に「完全平等抽選」を採用しています。

完全平等抽選とは、乱数等を用い、預けている資産や過去の取引履歴などを考慮せずに申込者単位で無作為に当選者を決定する抽選方法です。

IPOの抽選参加者全員が同じ当選確率で抽選を受けられるので、IPO初心者の人や少額でIPO投資をしている人にとっては嬉しい抽選システムとなっています。

複数当選する可能性アリ~申込株数は多めでOK~

松井証券では、当選者が需要申告時に申し込んだ株数をそのまま当選株数とするルールになっています。つまり、複数単位の当選も可能という事です。

たとえば、需要申告において申込株数を400株としていた場合には、当選すれば400株全てが当選扱いになります。逆に100株しか申し込んでいなければ、当然ながら100株しか当選しません。

ちなみに、以前のルールでは基本的に最低単位(100株)しか当選しないようになっていました。

そのため、複数当選も狙えるので多めの申込株数で需要申告するようにしましょう。もちろん、投資資金との兼ね合いも考慮してくださいね。

なお、申込株数に上限が設けられる事もあるので、申込時にチェックしておきましょう。

抽選結果は「当選」「補欠当選」「落選」の3パターン

松井証券では、抽選結果の表示内容は以下の3パターンです。

抽選結果の表示内容
  • 当選
  • 補欠当選
  • 落選
後期型から前期型へと変更され、抽選結果に「補欠当選」が追加されています。

「当選」となった人は、忘れずに購入申込を行いましょう。もし忘れてしまうと「当選辞退」という扱いになります。

一方、「補欠当選」となった人は、購入申込を行って繰上当選を狙うか、繰上当選を諦めて購入辞退をするか、の選択となります。

一般的には、繰上当選の可能性はかなり低いです。ただし、可能性は0ではないので、その他に申し込むIPOが無かったり、資金に余裕がある場合などには繰上当選を狙ってみても良いでしょう。

IPOに補欠当選した時の判断ポイント!~繰上当選を狙うべきか購入申込を辞退すべきか~

2018.10.10
なお、抽選結果が発表される時間は需要申告期間最終日の翌営業日17時以降です。

ちなみに、松井証券では落選した人及び需要申告に参加しなかった人からの購入申込を受け付ける場合があります。当選者から優先して配分し、次に補欠当選者へ配分、それでも配分しきれなかった場合に落選者等の中で購入申込をした人に配分します(別途、抽選が行われます)。

ただ、こうした処置が行われるのは不人気銘柄である事が多く、公募割れのリスクが高い点には注意が必要です。しっかりと銘柄分析を行った上で、購入申込の判断をするようにしてくださいね。

公募割れを起こすIPO銘柄の4つの特徴~その後も分析~

2018.03.12

当選辞退に対するペナルティ

一部の証券会社では、当選辞退をすると一定期間IPOの申込ができなくなるなどのペナルティを課すところがありますが、松井証券ではペナルティそのものがありません

そのため、もし公募割れしそうな銘柄を掴んでしまった場合には、ペナルティを気にせず、思い切って当選辞退をするのもアリだと思います。

注意!IPOのキャンセル(購入辞退)に対してペナルティを課す証券会社一覧

2018.08.05

資金編

続いて、松井証券の資金ルールについて見ていきましょう。

資金不要(前受金不要)でIPOの抽選に参加可能

松井証券は、資金(前受金)不要でIPOの抽選を受ける事ができます

  1. IPOの抽選に申込(資金不要なので申込だけを行えばOK)
  2. 抽選結果の確認
  3. 当選していれば口座に入金(落選時の出金手続きも不要)

当選した場合のみ資金を入金すれば良いので、抽選参加時に他のIPO銘柄や他証券会社との資金繰りを考える必要がありません。ただただ申込手続きをするだけでOK。

IPOにそこまで資金を回せない人や抽選回数を増やしたい人にとっては救世主のような存在が松井証券です。口座を開設しておいて損は無いと思いますよ。

なお、松井証券以外にも資金不要でIPOへ参加できる証券会社があります。気になった方は、以下の記事に詳しくまとめていますのでチェックしてみてください。

資金不要!IPOの抽選に前受金0円で参加できる証券会社7社

2018.07.19

入金のタイミングは購入申込期間最終日まで

当選又は補欠当選をした人は、抽選日後に設けられている購入申込期間最終日までに必要な金額を松井証券の口座に入金してください。入金の期限は購入申込期間最終日の15時30分です。

なお、入金していなくても購入申込はできます。

入金期限に間に合わなかった場合や入金の手続き自体を忘れてしまった場合には、余力不足により配分の対象外となってしまいます。

ルールとしては証券会社の中で最も緩い松井証券ですが、緩すぎるが為に手続きを忘れてしまいやすいので注意してくださいね。

ちなみに、松井証券では現物買付余力として表示される金額は、売買手数料分が予め差し引かれた金額となっています。が、IPOの購入申込においての余力確認は、手数料分が差し引かれていない「購入申込参考余力」に基づいて行われるので、手数料分を考慮して入金する必要はありません。入金額は「公開価格×申込株数」でOK。

資金拘束を受けるタイミング・拘束から開放されるタイミング

資金が拘束されるタイミングは、「購入申込期間終了時点」です。上場日まであと数日という時期が資金拘束タイミングとなっているので、ほぼ拘束を受けないルールとなっています。

ちなみに、資金拘束を受ける人は、購入申込をした当選者及び補欠当選者です。

補欠当選で購入申込をして繰上当選とならなかった場合の資金拘束からの解放タイミングは「購入申込期間最終日の17時頃」です。このタイミングで繰上抽選の結果も松井証券HPの会員画面にて確認する事ができます。

松井証券のIPO主幹事・幹事実績

続いて、気になる松井証券のIPO取り扱い件数について見てみましょう。

2016年~2018年における幹事実績数はこちら。

 2016年2017年2018年 *
主幹事実績0件0件0件
幹事実績11件14件4件
IPO全体件数83件90件64件
* 2018年は10月12日上場のイーソル株式会社までを計上

ここ数年は年に10件以上は幹事を務めている松井証券。年に1、2件しか幹事を務めていなかった2010年前後と比較すると、IPOに力を入れ始めていると言えます。

ちなみに、2000年前半には何十件もの幹事を務めていたので「再び力を入れ始めた」という表現が正しいかもしれませんね。

現状、幹事実績数はそこまで多くありませんが、資金不要で抽選に参加できる事を踏まえれば、IPO投資の為に持っておきたい証券会社です。

なお、松井証券はたまに裏幹事を務める事があるので、ホームページ等のチェックをこまめに行うようにしてくださいね。

IPOの裏幹事(委託幹事)とは?裏幹事実績の多い証券会社一覧

2018.08.23

松井証券の手数料

続いて、松井証券の「売買手数料」と「入出金手数料」について紹介していきます。

なお、口座開設手数料・口座維持費はかかりません

売買手数料

松井証券では、現物取引に関して、1日の約定金額合計に対して手数料が計算される「ボックスレート」が採用されています。約定金額の合計が一定の範囲までなら、何回取引しても定額の手数料となります。

手数料体系は以下の通りです(2018年11月時点)。

約定金額合計手数料(税抜)
10万円0円
30万円300円
50万円500円
100万円1,000円
100万円増加毎に1,000円増加
1億円超100,000円(上限)
なお、信用取引口座を開設すると、開設後6ヶ月間は約定金額合計30万円までが売買手数料0円となります。

多くの証券会社では、現物取引の売買手数料に「1注文毎のプラン」と「1日定額プラン」を用意していますが、松井証券では1日定額プランである「ボックスレート」だけが用意されています。

IPO投資に限って言えば、1日に何回も取引をする事が無いのでボックスレートはやや割高な手数料体系となります。

また、「約定金額の合計額が10万円まで無料」となっていますが、IPO投資において初値売り時の約定金額が10万円以下となるような銘柄は4%しかありません(2017年1月1日から2018年10月3日までのIPO銘柄のデータ)。

ただどの証券会社で当選するか分からないIPOにおいて、売買手数料の事を細かく考えてもあまり意味が無いというのが正直な所です。松井証券ではIPOだけ参加する!という人はあまり気にしなくても良いでしょう。他の証券会社の手数料が気になる人は、以下の記事にまとめているので参考にしてください。

IPO投資にかかる売買手数料~証券会社の比較一覧表~

2018.10.11
なお、IPO投資では「買付手数料(購入時の手数料)」は公募価格に含まれているので、別途用意する必要はありません。

入出金手数料

取引手数料の次は、入出金時の手数料についても押さえておきましょう。まずは松井証券の口座への入金についてです。

入金方法は4つあります。それぞれの振込手数料と入金が反映される時間は以下の通りです。

入金方法手数料反映時間
ネットリンク無料即時
らくらく振替無料即時
定期入金無料毎月27日の5営業日後
銀行振込自己負担30分~60分 *
* 金融機関側の事務処理や松井証券側の確認時期によっては、口座に反映されるのが翌営業日になる場合があります。

証券口座間で資金移動を活発に行うIPO投資では、入金が即時に反映され、かつ振込手数料が無料の「ネットリンク」がオススメです(インターネットバンキングの契約が必要)。なお、「らくらく振替」でも同様の効果が得られますが、対応している金融機関が少ない(4行のみ)のでそういった意味でもネットリンクがオススメです。

松井証券において、ネットリンクを利用できる金融機関は以下のとおりです(2018年11月時点)。

  • ゆうちょ銀行
  • みずほ銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • りそな銀行
  • 埼玉りそな銀行
  • ジャパンネット銀行
  • 近畿大阪銀行
  • じぶん銀行
  • セブン銀行
  • 楽天銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • スルガ銀行
  • 福岡銀行
  • 京都銀行
  • ソニー銀行
  • イオン銀行

振込手数料を負担せずに、入金が即時反映されるネットリンクを利用するために、上記いずれかの銀行口座の開設をオススメします。

では、次は松井証券の口座からの出金方法についてです。出金方法は松井証券のネットストック画面から行う方法の1つだけですが、出金の反映時期を「翌営業日以降」にするか「即時反映」にするかの2通りから選ぶ事ができます。

参考までに、振込手数料と出金が反映される時間などをまとめておきます。

 翌営業日以降即時
手数料無料300円/回(税抜)
反映時期~15:30:翌営業日
それ以降:翌々営業日
即時
回数上限1日1回1日5回

松井証券は抽選時の資金が不要な証券会社なので、入出金をそこまで頻繁に行う事は無いと思います。そのため、手数料が発生する即時出金を利用する機会もあまり無いでしょう。ただ急を要する事もあると思うので、そういうサービスが有る事は覚えておきましょう。

松井証券ではNISA口座・ジュニアNISA口座からIPOに参加可能

松井証券ではNISA口座及びジュニアNISA口座からIPOの抽選に参加する事ができます。大きな売却益が期待できるIPO投資にNISAの非課税枠を利用できるのは非常に嬉しいですよね。

NISA口座のメリット

しかも、松井証券ではNISA・ジュニアNISA共に株式取引の売買手数料が無料になります。

ただし、NISA自体は1人1口座までと限定されています。NISA口座の開設にあたっては、今後、松井証券をどう利用するのかという点を考慮するようにしてください。

  1. 松井証券ではIPO投資しか考えていない⇒NISA口座は不要
  2. 松井証券をメイン口座にする⇒NISA口座の開設を検討

IPOに当選しなければNISAの非課税枠を利用する事はできないので、そのためだけにNISA口座を開設するのは正直勿体無いです。一方、IPO以外にも株式取引や投資信託などの取引も松井証券で行うというのであれば、非課税枠を無駄なく利用できるので、NISA口座の開設を検討してみても良いと思いますよ。

NISAの詳細はこちら「日本証券業協会」

松井証券でIPOに当たらない・・・という人へ

松井証券では完全平等抽選が採用されているので、保有資産を増やしても、手数料をどれだけ払ってもIPO抽選において優遇される事はありません。こうしたIPOルールが採用されている松井証券で当選確率を上げるには、抽選を受ける回数を増やす事が重要になってきます。

では、どのように抽選回数を増やすのかというと、家族の口座からもIPOの申込を行うんです。1つの口座で抽選に参加していても、IPO銘柄1つにつき抽選1回しか受けられませんよね。家族の口座があれば、その分抽選回数を増やす事ができます。

  • 1人だけで抽選に参加・・・抽選回数は1回(1銘柄につき)
  • 夫婦で抽選に参加・・・抽選回数は2回
  • 子供も含めた家族3人で抽選に参加・・・抽選回数は3回
  • 家族3人と両親も抽選に参加・・・抽選回数は5回

家族構成次第では、1人で参加していた時の何倍もの抽選回数にする事ができます。もちろん、松井証券では未成年口座も含めて家族の口座開設が可能です。

しかも、松井証券はIPOの抽選時の資金が不要です。申し込む口座数を増やしても、投資に必要な資金が増えるわけではありません。0円です。家族口座から抽選参加するのに相性抜群の証券会社と言えるでしょう。

まだ家族の中で松井証券の口座を開設していない人がいれば、IPOの当選確率UPの為に口座開設を検討してみましょう。

まとめ~抽選参加者に寄り添う松井証券のIPOルール~

今回は、松井証券のIPO取引ルールなどについて紹介しました。

抽選ルール及び資金ルールを1つ1つ見ていくと、IPOの抽選に参加する多くの人が望むであろうシステムを採用している事が分かります。抽選配分割合然り、抽選時資金然り。

幹事実績が昔のように多くなれば、文句の付けようが無い証券会社です。

IPO投資にオススメのネット証券なので、まだ口座開設をしていない人はこれを機に検討してみてくださいね。

最後に、松井証券の注目ポイントをまとめておきます。

松井証券のIPOルールの特徴
  • 抽選配分70%~100%
  • 抽選方法は完全平等抽選
  • 資金不要(前受金不要)でIPO抽選に申込可能
  • 資金拘束はほぼ受けない
  • ネットリンク入金の利用で振込手数料も無料
  • 口座開設費・維持費は無料