
アイザワ証券の口座開設数は約24万件(2018年3月時点)とまだまだ少ない状況なので、利用していない人も多いでしょう。しかし、幹事実績もそこそこ有り、またネットからの申込も可能なので、利用を検討している人もいるはずです。
そこで今回は、アイザワ証券のIPO取引ルール(抽選方法・資金関係)や幹事実績、手数料などを余す事無く紹介していきたいと思います。
なお、以下にアイザワ証券のIPOルールなどをまとめていますので、ササッとポイントだけ押さえたいという人は利用してくださいね。
証券会社 | アイザワ証券 | ||
---|---|---|---|
抽選配分 | 10% | 抽選時資金 | 必要 |
抽選方法 | 完全平等抽選 | 入金時期 | 価格決定まで |
ペナルティ | なし | 資金拘束 | 価格決定後 |
抽選結果 | 当選・落選 | 同一資金 | - |
発表時間 | 当日又は翌日 | 口座開設数 | 24万 |
主幹事実績 | 2016年 | 2017年 | 2018年 |
0件 | 0件 | 1件 | |
幹事実績 | 11件 | 10件 | 16件 |
売買手数料 (1注文毎) |
10万円 | 20万円 | 30万円 |
740円 | 740円 | 740円 | |
40万円 | 50万円 | 100万円 | |
740円 | 740円 | 1,500円 | |
即時入金 | サービスなし | ||
NISAでIPO | NISA口座のみ可能(ブルートレード口座の場合) | ||
コメント | 即時入金サービスが無いので使い勝手は✘。 |
アイザワ証券でIPO投資を始めるにはまず口座を開設する必要があります。口座開設手続き自体は5分程度で完了します。口座開設ページへのリンクを以下に用意しているのでご利用ください。
アイザワ証券のIPOルール
では、さっそくアイザワ証券のIPO取引ルールについて見ていきましょう。抽選編と資金編に分けて紹介していくので、それぞれチェックしてくださいね。
抽選編
まずはアイザワ証券の「抽選ルール」から見ていきます。
抽選方法は完全平等抽選を採用
アイザワ証券が採用している抽選方法は「完全平等抽選」です。
- コンピューターによる無作為抽選
- 申込者単位での抽選
完全平等抽選では、上記の通り、ブックビルディング参加者全員が公平な抽選を受ける事ができます。アイザワ証券での取引履歴や保有資産、ブックビルディングの申込株数などが当選確率に影響を与える事はありません。
抽選配分10%
アイザワ証券では、完全平等抽選によって配分する株数を個人投資家への配分予定数量の10%と定めています。下記の文章は、アイザワ証券が定めている配分規則の抽選配分に関する部分を抜粋したものです。
当社が配分する数量のうち、個人等のお客様への配分予定数量の10%を当該抽選に付すことといたします。
“10%”という数値は、店頭販売を中心にしている証券会社のほとんどが設定している値です。アイザワ証券もいわゆる店舗型の証券会社なので、こうした設定になっているんですね。
複数単元が当選する可能性あり~申込株数はどうする?~
アイザワ証券では、複数単元が当選する可能性はあります。そのため、複数単元の当選を狙うのであれば、希望する申込株数で申し込みましょう(銘柄毎に申込株数に上限が異なります)。
なお、申込者単位で抽選を行う完全平等抽選が採用されているので、申込株数を増やしても当選確率に影響を与える事はありません。(逆に言えば、当選したら複数単元当選があり得るという話です。)
抽選結果は当選・落選の2パターン~翌営業日までに結果発表~
アイザワ証券では、抽選結果が以下の2パターンとなっています。
- 当選
- 落選
当選となった人は、忘れずに購入申込を行いましょう。購入申込をしなかった場合、当選辞退という扱いになるので注意してください。
なお、アイザワ証券に補欠当選はありません。当選辞退が発生した場合は、店頭への配分に回されます。
当選辞退に対するペナルティなし
アイザワ証券では、当選後の辞退に対するペナルティはありません。購入申込時にキャンセルしても、他銘柄のブックビルディングが無効になったり、その後のIPOの抽選に参加できなくなったりする事はありません。
公募割れするかも・・・と不安になったら、ペナルティを気にせず、キャンセルする事ができます。
資金編
では、続いてアイザワ証券の資金ルールについて見ていきましょう。
入金のタイミングは価格決定日まで
アイザワ証券の入金タイミングは「公開価格決定日まで」です。このタイミングまでに入金しておかないと、余力不足により抽選対象外となってしまいます。
- ブックビルディング申込
- 公開価格決定
- 抽選
- 購入申込
- 上場
このような流れで手続きが進んでいくので「②公開価格決定」までに入金するようにしましょう。なお、こうした事から口座に資金が無くてもブックビルディングには申し込む事ができます(再掲しますが、抽選を受けるためには入金が必要です)。
資金拘束を受けるタイミングは価格決定後
資金拘束のタイミングは「公開価格決定後」です。抽選前に拘束されるので、抽選参加者全員が一旦資金拘束を受ける事になります。
抽選の結果、落選となれば即時開放されます。なお、結果発表は公開価格決定日の翌営業日になる事もあります。
複数銘柄分の資金を用意せずに申込が可能~ただし同一日抽選は不可~
アイザワ証券では、ブックビルディング時に資金を用意する必要がないので、ブックビルディング期間が重なっている複数銘柄があっても銘柄数分の資金を用意する事なく申し込む事ができます。
このように申し込む全ての銘柄の必要資金を用意しなくても良いので資金効率をUPさせる事ができます。各銘柄の価格決定日に余力不足とならないように資金を入金すればOK。
ただし、同一日抽選となる場合には価格決定後に資金拘束を受けるので、同一日抽選となる銘柄分の資金を入金する必要があります。さきほどの事例でいうと、A銘柄とB銘柄の抽選日が同じ日なら、価格決定日に2銘柄分の50万円の資金を入金する必要があります。
アイザワ証券のIPO主幹事・幹事実績
続いて、アイザワ証券のIPO取り扱い件数について見てみましょう。
2016年~2018年における主幹事・幹事実績がこちらです。
2016年 | 2017年 | 2018年 | |
---|---|---|---|
主幹事実績 | 0件 | 0件 | 1件 |
幹事実績 | 11件 | 10件 | 16件 |
IPO全体件数 | 83件 | 90件 | 90件 |
ここ3年間は10件を超える幹事実績となっているので、そこそこ抽選に参加する機会がある証券会社です。2015年以前も5件~10件の幹事を務めているので、少ないながらも毎年幹事を務めている事になります。
幹事実績はそこまで多くありませんが、IPO投資においては口座を持っていても損は無いでしょう。
なお、以下の記事で2017年及び2018年の主幹事・幹事実績をランキング化しています。他の証券会社の幹事実績も見てみたい!という人は参考にしてください。
アイザワ証券の手数料
続いて、アイザワ証券の「売買手数料」と「入出金手数料」について紹介していきます。
売買手数料
アイザワ証券では、現物株式取引の売買手数料プランとして1約定毎に手数料が発生するプランが用意されています。
手数料体系は以下の通りです(2018年12月時点、税抜、ブルートレード口座・インターネット注文の場合)。
約定代金 | 売買手数料 |
---|---|
50万円まで | 740円 |
3,000万円まで | 1,500円 |
アイザワ証券にはいくつかの取引チャネルがありますが、その中で最も安い手数料体系が上記に表示したものです。それでも他の証券会社と比較すると高い設定です。
IPO投資では当選第一なので手数料をそこまで気にする必要はありませんが、IPO以外の取引も行う人はその他の証券会社と比較して手数料の節約を検討した方が良いでしょう。
入出金手数料
次に紹介するのは入出金時の振込手数料についてです。ブルートレード口座の場合について紹介します。
まずはアイザワ証券の口座への入金方法から見ていきます。入金方法は1つだけで専用振込口座への銀行振込です。手数料は負担しなければなりません。
入金する度に振込手数料を取られるので、ある程度の資金をアイザワ証券の口座に入れっぱなしにしておくか、振込手数料が回数限定で無料になるネットバンクを利用するようにしましょう。
ネット銀行 | 振込手数料無料回数 |
---|---|
GMOあおぞらネット銀行 | 無条件で月1回 条件付最大月15回 |
ソニー銀行 | 無条件で月1回 条件付最大月11回 |
新生銀行 | 無条件で月1回 条件付最大月10回 |
住信SBIネット銀行 | 無条件で月1回 条件付最大月15回 |
じぶん銀行 | 条件付最大月15回 |
ジャパンネット銀行 | 条件付最大月5回 |
イオン銀行 | 条件付最大月5回 |
楽天銀行 | 条件付最大月3回 |
続いて、アイザワ証券の口座から出金する方法について見ていきます。出金方法も1つでオンライントレード画面から出金手続きを行います。出金手数料は無料です。
出金が登録した金融機関の口座へ反映される時間は以下の通りです。
- 15時30分まで:翌営業日
- 15時30分以降:翌々営業日
出金する場合も即時出金サービスがないので、上記反映時間を考慮して資金移動の計画を立てるようにしてください。
NISA口座のみネットからIPO抽選に参加可能
インターネット取引及び電話取引が専門のブルートレード口座では、開設できるのがNISA口座のみとなっています。ジュニアNISA口座を開設する事はできません(未成年口座自体不可)。そのため、IPOの抽選に参加できるのもNISA口座のみとなっています。
アイザワ証券のIPOに当たらない・・・という人へ
「アイザワ証券から毎回IPOに申し込んでいるけど、なかなか当たらない・・・」と悩んでいる人もいるでしょう。IPOに当たらない理由は、抽選配分が10%だからです。いくら公平な完全平等抽選とはいえ、当選本数が少なければ当選するのは容易な事ではありません。
しかも、頼みの綱である完全平等抽選すら行われない事もあります。個人等のお客様への配分予定数量の10%が5単元に満たない場合などです。アイザワ証券の引受株数が少ない銘柄(5,000株強の銘柄)ではこうした事が起こります。
そのため、アイザワ証券だけでIPO投資をしていても当選するのは難しいのが現実です。
そこで、アイザワ証券以外の証券会社からもIPOの申込をしていきましょう。特にオススメなのはネット証券です。抽選配分が100%となっている証券会社が多く、単純計算でアイザワ証券の10倍の配分が行われるからです。
IPOでは1つの銘柄に対して複数の証券会社が幹事になるので、ネット証券を中心になるべく多くの証券会社から申し込むようにしてくださいね。
アイザワ証券のIPOルールまとめ
今回はアイザワ証券のIPOルールなどについて紹介しました。
幹事実績は多くありませんが、毎年安定してIPOを取り扱っています。そのため、保有口座のリストに載せておきたい証券会社の1つです。
ただ即時入金サービスがなく、振込手数料を取られるのが難点です。アイザワ証券をIPO投資で利用するにあたっては、振込手数料を取られないようにネットバンクを利用するようにしてくださいね。
最後にアイザワ証券のIPOルールの特徴点をまとめておくのでチェックしておいてくださいね。
- 抽選方法は完全平等抽選を採用
- 抽選配分10%
- 当選辞退に対するペナルティなし
- 入金は「公開価格決定日まで」・資金拘束時期は「公開価格決定後」