(出典:フロンティアインターナショナル)
3日連続のIPO上場承認が発表されました。今回新規上場を果たすのは「フロンティアインターナショナル(7050)」です。主幹事はSMBC日興証券。吸収金額21.3億円となっており、マザーズ上場銘柄としては中型規模のIPOです。
2月12日時点のフロンティアインターナショナルの初値予想は以下の通りです(想定価格は2,290円、仮条件は2,290円~2,410円、公開価格は2,410円)。
業種は「サービス業」。事業内容は「イベント・PRや店頭販売等の総合プロモーション事業」です。
それでは、フロンティアインターナショナルのIPO情報を見ていきましょう。
フロンティアインターナショナル(7050)のIPO情報
銘柄 | 株式会社フロンティアインターナショナル (HPはこちら) |
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上場承認日 | 1月24日 |
証券コード | 7050 |
上場市場 | マザーズ |
単位株 | 100株 |
業種 | サービス業 |
事業内容 | イベント・PRや店頭販売等の総合プロモーション事業 |
フロンティアインターナショナルは、消費者との直接的なコンタクトポイントにおいて、消費者に良質なブランド体験・顧客体験を届けることで、企業が抱えるマーケティングやセールスに関するあらゆる課題を解決する「Experience Solution Company」です。
(出典:有価証券届出書)
フロンティアインターナショナルでは、各営業組織が企画から運営までを一貫して行うワンストップ体制でサービスを提供しています。主なサービス内容が以下の6つです。
- イベントプロモーション
- キャンペーンプロモーション
- PR
- スペースプロデュース
- デジタルプロモーション
- 店頭販売支援事業
ちなみに、フロンティアインターナショナルが関わった主なイベント例としては、東京ガールズコレクションや東京国際映画祭などがあります。
では続いて、IPO関連の情報について見ていきましょう。
【株価情報】想定価格・仮条件・初値
想定価格 | 2,290円 |
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仮条件 | 2,290円~2,410円 |
公開価格 | 2,410円 |
初値(騰落率) | 2,715円(12.66%) |
上場後の株価 | yahooファイナンス |
【公開規模】公開株数・吸収金額・比率
公開株数 *1 | 885,000株 |
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公募株数 | 171,600株 |
売出株数 | 598,000株 |
OA | 115,400株 |
吸収金額 *2 | 約21.3億円 |
公募・売出比率 | 公募:売出=19:81 |
*1 公募株数、売出株数及びOA(オーバーアロットメント)の売出株数の合計
*2 公開価格(2,410円)をベースに計算
【ロックアップ情報】
大株主上位10名の所有株数とロックアップの状況です。
株主 | 所有株数 | ロックアップ |
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河村 康宏 | 2,502,000株 *1 | 180日間 |
渡邊 伸一郎 | 450,000株 | 180日間 |
古井 貴 | 250,000株 | 180日間 |
三晃繊維工業株式会社 | 200,000株 | 180日間 |
宗像 恒和 | 80,000株 | 180日間 |
江口 貴宣 | 14,000株 | 180日間 |
乗松 正 | 14,000株 | 180日間 |
松本 正樹 | 10,000株 | 180日間 |
野口 光幸 | 10,000株 | 180日間 |
株式会社シュン・トクラ・アンド・アソシエイツ | 10,000株 | 公開前規制 |
*1 オーバーアロットメントによる売出株数115,400株を含む
上記大株主以外のロックアップも考慮すると、上場日における売り圧力はおおよそ以下のようになります。
■上場日時点の売り圧力
上場時発行済株式総数 | 4,353,000株 |
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ロックアップ対象株数 | 3,559,000株 |
上場日時点の売却可能株数 | 885,000株 |
注1:オーバーアロットメントによる売出株数115,400株を「ロックアップ対象株数」「売却可能株数」両方に含めているので、合算した数値は発行済株式総数と一致しません。
注2:上場日時点の保有自己株式数24,400株を売却可能株数から控除しています。
【主幹事・幹事情報】当選を狙える証券会社はココ!
引受幹事 | 割当株数 | 抽選対象株数 *1 (抽選配分割合) |
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SMBC日興証券 (主幹事) |
808,400株 | 80,800株 (10%) |
SBI証券 | 30,700株 | 12,300株~15,400株 (40%~50% *2) |
みずほ証券 | 15,300株 | 1,500株 (10%) |
マネックス証券 | 15,300株 | 15,300株 (100%) |
三菱UFJMS証券 | 15,300株 | 1,500株 (10%) |
裏幹事 | カブドットコム証券 |
*2 資金比例抽選分は28%~35%、IPOチャレンジポイント分は12%~15%
やはり主幹事である「SMBC日興証券」からの抽選申込は必須です。抽選配分割合は10%と低いですが、割当株数の多さから当選本数が幹事の中で最も多くなる証券会社です。
その次に当選期待度が高くなるのは「マネックス証券」と「SBI証券」です。
マネックス証券は抽選配分割合が100%となっており、おそらく主幹事を除いた幹事の中で最も当選本数が多くなる可能性が高いです。また、完全平等抽選が採用されているので、資産額・利用頻度等に関係なく、平等な抽選を受けられえます。
そして、SBI証券はマネックス証券より低い抽選配分割合となっていますが、40%~50%の抽選配分割合となっているので、その他の幹事よりも当選本数が多くなるはずです。また、IPOチャレンジポイントもあるので、将来のIPO当選期待度を高めるためにも抽選申込をしておきましょう。
もちろん、みずほ証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券からも抽選に参加した方が良いのですが、資金に限りが有る人は当選期待度の高い上記3社を優先して抽選申込をするようにしてくださいね。
【IPOスケジュール】抽選申込期間・抽選日・購入申込期間
仮条件決定日 | 2月12日 |
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抽選申込期間 | 2月13日~2月19日 |
抽選日(前期) | 2月20日 |
購入申込期間 | 2月21日~2月26日 |
上場日 | 2月28日 |
・カブドットコム証券の抽選日・・・2月26日
なお、リックソフトやスマレジなどの他のIPOとブックビルディング期間が被っているので、これらの銘柄のIPOスケジュールも併せて確認しておきましょう。
【財務・業績】
決算期 | 2016年4月 | 2017年4月 | 2018年4月 | |
---|---|---|---|---|
売上高 | 連結 | - | 10,711,875 | 12,193,467 |
単体 | 9,110,554 | 9,586,622 | 11,000,223 | |
経常利益 | 連結 | - | 843,130 | 1,047,468 |
単体 | 525,265 | 754,187 | 948,561 | |
当期純利益 | 連結 | - | 503,705 | 713,962 |
単体 | 315,747 | 471,582 | 636,223 | |
純資産 | 連結 | - | 2,516,539 | 3,212,293 |
単体 | 2,008,088 | 2,414,521 | 3,032,271 |
■1株当たりの情報
決算期 | 2016年4月 | 2017年4月 | 2018年4月 | |
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EPS | 連結 | - | 116.60 | 172.10 |
単体 | 14,557.31 | 109.17 | 153.36 | |
BPS | 連結 | - | 606.25 | 774.61 |
単体 | 92,581.33 | 581.67 | 731.20 | |
配当 | 連結 | - | - | - |
単体 | 750 | 1,140 | 1,300 |
フロンティアインターナショナルのIPO初値予想
吸収金額が約21.3億円(公開価格2,410円)となっており、マザーズ上場のIPOとしては中型案件となっています。やや重たい印象です。また、事業内容もイベント等の総合プロモーションという事で新規性に欠けます。
そうした事から初値が公開価格の2倍・3倍と高騰するイメージはわきません。また、「スマレジ」が同日上場となっており、注目度が高いスマレジに多くの資金が回る事が予想されます。
ただ業績は安定した成長を見せていますし、既存の上位株主には満遍なくロックアップが掛かっています。中型案件ではありますが、そこそこの初値を形成すると予想されます。
こうした事をトータルで考慮して、IPOタイムズとしての初値予想は現時点で以下の通りとしています(想定価格は2,290円、仮条件は2,290円~2,410円、公開価格は2,410円)。
仮条件(決定日:2月12日)がどういったレンジになるのか、また、直前に上場する識学等がどういった初値を形成するのかなど、こういった点も1つポイントになってくるでしょう。
初値のプラス要素 | 初値のマイナス要素 |
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成長性○ | 公開規模:中型 |
万遍なくロックアップ | 同日上場銘柄あり |
やや強気の仮条件 | - |
まとめ
フロンティアインターナショナルのIPOについて、抽選に申し込む上で知っておきたい情報をまとめてみました。
2月上場のIPO5銘柄の中ではおそらく注目度が最も低いIPOとなりそうです。ただマザーズ上場銘柄であり、安定した成長を続けているので、しっかりとした初値を形成してくれると予想しています。
公開株数(885,000株)も極端に少ない数ではないので、当選難易度も比較的低いです。こうした銘柄でIPOの当選を拾っていきたいですね(勝ちが付けば言うことなしです)。
では、最後にフロンティアインターナショナルのIPOにおいてオススメの証券会社を一覧で紹介しておくので参考にしてくださいね。