ここが当たりやすい!IPOに強い証券会社・口座を紹介

IPOに当たりやすい

IPO投資では「当選する事」が投資の成否を握るカギとなります。初値が高騰する銘柄が分かったとしても、当選しなければ実際に利益を得る事はできませんからね。

そうした事から「IPOに当たりやすい証券会社はどこなの?」と探している人も多いでしょう。

そこで今回は、IPOに当たりやすい・強い証券会社を5つ紹介したいと思います。口座をまだ開設していない証券会社があれば、開設しておきましょう。

IPOが当たりやすい証券会社5選

IPOが当たりやすい証券会社を選別する上で基準としたのが以下の3つのポイントです。

  • 幹事実績
  • 抽選方法
  • 抽選配分割合

■幹事実績
IPOの幹事実績が多い証券会社であれば、それだけIPO抽選に参加する機会が多くなります。抽選の試行回数を増やす事ができるので、幹事実績が少ない証券会社より当選しやすくなるでしょう。

また、幹事実績の中でも主幹事をどれだけ務めるのかもポイントになります。主幹事はその他の幹事よりも割当株数が非常に多くなるので、その分当選者も多くなるためです。

どこが多い?IPOの主幹事・幹事実績ランキング2018

2018.07.17

■抽選方法
証券会社は抽選方法として「完全平等抽選」「資金比例抽選」「優遇抽選」の中から1つ又は2つの方法を採用して、IPOの抽選を行っています。個々人の資産状況等によって、IPOに当たりやすい抽選方法が変わってくるので、証券会社選びの1つのポイントとなってきます。

証券会社別のIPO抽選方法まとめ~当選を狙うならしっかりと比較しておこう~

2019.01.11

■抽選配分割合
割当株数のうち何%を抽選へ配分するのかを表す「抽選配分割合」は、IPOに当たりやすい証券会社を選ぶ上で重要なポイントになります。この割合が高いほど、当選本数が多くなりますからね

抽選配分割合が高かったとしても、元々の割当株数が少なければ、当選本数もそこまで多くなりません。割当株数は銘柄毎に異なるので、この点は各銘柄で分析するようにしてください。

【証券会社別】IPOの抽選配分の割合まとめ~割当枚数もしっかりチェック~

2018.10.24

ではこれらの基準によって選ばれた証券会社について見ていきますね。

【おすすめ①】SBI証券

幹事実績(2018年) 91件中86件
うち主幹事実績 11件
抽選方法 資金比例抽選
IPOチャレンジポイント
抽選配分割合 資金比例抽選:28%~35%
ポイント配分:12%~15%

幹事実績は全証券会社でダントツの1位約95%の銘柄で抽選に参加できた計算になります。主幹事実績も比較的多く、幹事実績の面ではIPOに非常に強い証券会社と言えるでしょう。

抽選方法は、申込資金に比例して当たりやすくなる「資金比例抽選」と使用ポイント数が多い順にIPOが配分される「IPOチャレンジポイント」が採用されています。

資金が無い人もIPOチャレンジポイントを貯めていく事で確実に当選へと近づいていく事ができるのがSBI証券の最大の特徴です。

抽選配分割合は、銘柄によって異なりますが、概ね全体で40%~50%です。それを7:3の比率で資金比例抽選とIPOチャレンジポイントでの配分に割り振っています。抽選配分割合を10%と設定している証券会社が多い事を鑑みれば、かなり高い設定と言えますね。

【おすすめ②】みずほ証券

幹事実績(2018年) 91件中72件
うち主幹事実績 23件
抽選方法 完全平等抽選
抽選配分割合 10%

幹事実績は全証券会社の中で2位!SBI証券に次いで抽選参加機会が多い証券会社です。そして主幹事実績は最多の23件(実績1位)。幹事実績の豊富さがみずほ証券最大の魅力です。

抽選方法は、資産額や取引履歴などに関係なく、抽選参加者全員が同一の当選確率となる「完全平等抽選」を採用。資金が限られている人にも平等に当選のチャンスがあります。

抽選配分割合は10%と低い数値になっていますが、それでも主幹事では最も当選本数が多くなるので、主幹事を務めるIPOでは積極的に参加していくようにしましょう。

【おすすめ③】SMBC日興証券

幹事実績(2018年) 91件中68件
うち主幹事実績 22件
抽選方法 完全平等抽選
抽選配分割合 10%

幹事実績は3位、主幹事実績は2位。SBI証券とみずほ証券に引けを取らない幹事実績の豊富さです。

完全平等抽選が採用されているので、みずほ証券同様、全員に等しく当選チャンスがある証券会社です。

抽選配分割合についてもみずほ証券と同様の事が言え、10%と低い数値ではありますが、主幹事を務める銘柄では積極的に狙っていきたい証券会社です。

【おすすめ④】大和証券

幹事実績(2018年) 91件中31件
うち主幹事実績 13件
抽選方法 完全平等抽選
チャンス抽選
抽選配分割合 完全平等抽選:10%~15%
チャンス抽選:5%~10%

幹事実績は前述の3社と比較するとそこまで多くありませんが、主幹事実績の占める割合が高い証券会社です。取り扱うIPOのうち約4割で主幹事を務める計算です。

抽選方法は、「完全平等抽選」と資産額又はポイント残高によって抽選回数が増加する「チャンス抽選」が採用されています。

チャンス抽選は基本的に優良顧客向けのサービスですが、大和証券グループ本社の株主優待を利用すればお得にチャンス抽選における抽選回数を増やす事ができます。抽選回数は最大10回まで。

優遇抽選を比較的簡単に利用できるのは大和証券だけです。利用するかどうかでIPOの当たりやすさは変わってくるので、株主優待の獲得を検討してみてくださいね。

抽選配分割合は、取り扱うIPOの規模によって15%~25%となります。大手の証券会社は10%となっている所が多いので、こうした事からも大和証券は当選しやすい証券会社となるでしょう。

【おすすめ⑤】マネックス証券

幹事実績(2018年) 91件中51件
うち主幹事実績 0件
抽選方法 完全平等抽選
抽選配分割合 100%

主幹事実績は無いものの、幹事実績は豊富な証券会社です。SBI証券・みずほ証券・SMBC日興証券に次いで4位の幹事実績を誇ります。

抽選方法は全員に等しく当選チャンスがある「完全平等抽選」が採用されています。資金によって優劣が決まらないのは嬉しいポイントです。

そしてなんと言ってもマネックス証券の最大の魅力が「抽選配分割合100%」という点です。これにより、当選本数が主幹事の次に多い幹事証券となるケースが多いので、主幹事実績がなくても当たりやすい証券会社となってきます。

【参考】2018年IPOの当選本数が多かったのはココ!

IPOが当たりやすい証券会社を探す上で参考にしてほしいのが「当選本数(単元数)」です。単純に考えると、当選本数が多いほど当選確率は高くなりますからね。

そこで2018年における各証券会社の合計当選本数を日本証券業協会が公表しているデータを基にまとめてみました。

1位から10位までの証券会社及びそれらの当選本数と1幹事当たりの平均当選本数がこちらです。

2019年1月時点で公表されているデータは2018年10月分までなので、2018年1月~10月までの新規上場銘柄に関するデータとなっています。

また、あくまで”単純に考えると当選確率が高くなる“という前提での話なので、実際に以下のランキングが当選確率の高さを表すわけではありません。参考程度に利用してくださいね。

順位証券会社当選本数 *平均本数 *
1位SBI証券30,903本
(約21,632本)
454.5本
(約318.1本)
2位大和証券30,107本
(24,590本)
1,433.7本
(1,171.0本)
3位野村證券26,726本1,069.0本
4位みずほ証券22,260本420.0本
5位三菱UFJMS証券16,900本1,056.3本
6位SMBC日興証券15,423本302.4本
7位岡三証券7,042本
(871本)
207.1本
(25.6本)
8位マネックス証券3,362本90.9本
9位東海東京証券3,347本
(784本)
185.9本
(43.6本)
10位カブドットコム証券1,946本121.6本
* ()の数字は優遇抽選(ポイント抽選やステージ抽選など)分の本数を除いた「完全平等抽選」又は「資金比例抽選」のみの当選本数及び平均当選本数です。

当選本数が最も多かったのが「SBI証券」です。やはり主幹事・幹事実績の多さが当選本数に現れていますね。ただ幹事実績が多い分、上位の証券会社に比して平均当選本数は少なくなっています。

なお、前述した通り、SBI証券が採用している配分方法は「資金比例抽選」と「IPOチャレンジポイント」の2つです。IPOチャレンジポイントを使用しない場合、参加する抽選は資金比例抽選だけです。その時の当選本数は()書きの2万本強となるので、実質のランキングは3位・4位辺りになるでしょう。

2位は大和証券です。当選本数は3万本を超えています。また主幹事実績が豊富なので、平均当選本数はダントツで1位の数値となっています。チャンス抽選は優遇の差はあれど参加者全員が受けられるので、除外して考える必要はなく、当選本数においても実質1位と言えるでしょう。

3位になったのは野村証券です。大和証券と同様、主幹事実績の多い分、当選本数も多くなっています。平均当選本数も然り。

注意

注意して欲しいのは「7位の岡三証券」と「9位の東海東京証券」です。優遇抽選であるステージ抽選の当選本数を含めると、こうしてランキングに入ってきますが、それを除くとかなり当選本数は少なくなります。というのも優遇抽選への配分割合が90%もあるからです。

そのため、この2社でステージ制の優遇を受けられない人は当選本数はかなり減るというふうに捉えておきましょう。

最後に、番外編としてランキング外からオススメの2社を紹介します。それが「楽天証券」と「松井証券」です。幹事実績が少ないので、当選本数の合計は楽天証券が539本、松井証券が262本と振るわない結果になっています。

しかし、平均当選本数はそれぞれ「134.8本」と「65.5本」となっており、比較的多い数値と言えます。抽選配分割合が高いからですね。そのため、この2社が幹事を務めた際は当選本数が多くなるが期待できるので、なるべく抽選に参加していくようにしましょう。

まとめ

今回はIPOに当たりやすい・強い証券会社を紹介しました。

基準としたのは「幹事実績・主幹事実績」「抽選方法」「抽選配分割合」の3点です。

最後に上記基準でピックアップした証券会社を一覧で紹介しておきますね。

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