(出典:株式会社識学)
株式会社識学(7049)のマザーズ市場への上場承認が発表されました。公開規模は小さく、2019年第一弾IPOというおまけ付きとなっているので、初値の高騰に期待が持てます。
1月31日時点の識学の初値予想は以下の通りです(想定価格1,640円、仮条件は1,640円~1,800円、公開価格1,800円)。
業種はサービス業。事業内容は社名にもなっている「識学」を使った経営・組織コンサルティングです。また、識学をベースとしたwebサービスの開発・提供も行っています。簡単に言えば、企業の組織改革・生産性向上の支援を行っている会社です。
2015年に設立してからたった4年で上場する事から、上場会社という形式上の信頼性だけでなく、生産性向上という経営・組織コンサルサービスの信頼性も担保する形になりますね。このスピード成長は上場後の顧客獲得の一助になると予想されるので、上場後の成長にも期待が持てます。
それでは、識学のIPOの情報について見ていきましょう。
識学(7049)のIPO情報
銘柄 | 株式会社識学(HPはこちら) |
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上場承認日 | 1月16日 |
証券コード | 7049 |
上場市場 | 東証マザーズ |
単位株 | 100株 |
業種 | サービス業 |
事業内容 | 「識学」を使った経営・組織コンサルティング、従業員向け研修、WEBサービスの開発・提供 |
【株価情報】想定価格・仮条件・初値
想定価格 | 1,640円 |
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仮条件 | 1,640円~1,800円 |
公開価格 | 1,800円 |
初値(騰落率) | 4,550円(+152.78%) |
上場後の株価 | yahooファイナンス |
【公開規模】公開株数・吸収金額・比率
公開株数 *1 | 379,500株 |
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公募株数 | 240,000株 |
売出株数 | 90,000株 |
OA | 49,500株 |
吸収金額 *2 | 約6.8億円 |
公募・売出比率 | 公募:売出=63:37 |
*1 公募株数、売出株数及びOA(オーバーアロットメント)の売出株数の合計
*2 公開価格(1,800円)ベースで計算
【ロックアップ情報】
大株主上位10名の所有株数とロックアップの状況です。
株主 | 所有株数 | ロックアップ |
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安藤 広大 | 845,000株 *1 | 180日間 |
福冨 謙二 | 513,000株 | 180日間 |
株式会社ARS | 380,000株 | 180日間 |
K&Pパートナーズ2号投資事業有限責任組合 | 240,000株 | 90日間又は1.5倍 |
株式会社ベクトル | 28,000株 | 公開前規制 |
Team Enagy株式会社 | 22,000株 | 180日間 |
株式会社五十畑 | 22,000株 | 180日間 |
REGAIN GROUP株式会社 | 22,000株 | 180日間 |
株式会社チェンジ | 22,000株 | 180日間 |
株式会社オークファン | 14,000株 | 公開前規制 | 識学従業員持株会 | 12,700株 *2 | 180日間 |
*1 オーバーアロットメントによる売出株数49,500株を含む
*2 親引け分
上記大株主以外のロックアップも考慮すると、上場日における売り圧力はおおよそ以下のようになります。
■上場日時点の売り圧力
上場時発行済株式総数 | 2,440,000株 |
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ロックアップ対象株数 | 2,122,700株 |
上場日時点の売却可能株数 | 366,800株 |
注1:オーバーアロットメントによる売出株数49,500株を「ロックアップ対象株数」「売却可能株数」両方に含めているので、合算した数値は発行済株式総数と一致しません。
【主幹事・幹事情報】当選を狙える証券会社はココ!
引受幹事 | 割当株数 | 抽選配分数 (抽選配分割合) |
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SMBC日興証券 (主幹事) |
346,500株 | 34,600株 (10%) |
SBI証券 | 9,900株 | 3,900株~4,900株 (40%~50%) |
マネックス証券 | 6,600株 | 6,600株 (100%) |
楽天証券 | 6,600株 | 6,600株 (100%) |
松井証券 | 3,300株 | 2,300株 (70%) |
いちよし証券 | 3,300株 | 300株 (10%) |
エース証券 | 3,300株 | ネット抽選無し |
当選本数が最も多くなる主幹事の「SMBC日興証券」からの申込は必須です。そして、抽選配分割合が高いネット証券の「マネックス証券」「楽天証券」「SBI証券」「松井証券」も当選に期待が持てます。
申込資金が厳しい・・・という人にオススメなのは「楽天証券」と「松井証券」です。楽天証券は後期型なので、抽選タイミングのズレを利用して資金効率を上げる事ができます。また、松井証券は資金不要で抽選に参加できます。
【IPOスケジュール】抽選申込期間・抽選日・購入申込期間
仮条件決定日 | 2月5日 |
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抽選申込期間 | 2月6日~2月13日 |
抽選日(前期) | 2月14日 |
購入申込期間 | 2月15日~2月20日 |
上場日 | 2月22日 |
・楽天証券・・・2月19日
【財務・業績】
決算期 | 2016年2月 | 2017年2月 | 2018年2月 |
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売上高 | 119,653 | 317,871 | 755,023 |
経常利益 | 3,039 | -7,548 | 69,320 |
当期純利益 | 1,880 | -6,682 | 42,255 |
純資産 | 2,380 | 45,697 | 76,953 |
■1株当たりの情報
決算期 | 2016年2月 | 2017年2月 | 2018年2月 |
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EPS | 188,030 | -3.34 | 19.46 |
BPS | 238,030 | 20.77 | 35.69 |
配当 | - | - | - |
識学のIPO初値予想
「識学」という独自のマネジメント理論及び右肩上がりの成長を鑑みると、IPOで人気化しにくいコンサルティングという事業内容とはいえ、初値には良い影響を与える事が予想されます。
また、公開株数や吸収金額などの需給面から見ても、小型IPOとなっており、初値が上昇する要素が多いです。そして、新年1発目のIPOである事や昨年の最後のIPOから約2ヶ月が経過しての上場という事で、上場日に識学に資金が投入されやすい土壌が出来ています。
そして、初値にマイナスの影響を与える要素はあまり見当たりません。こうした事から識学のIPO初値は大きくプラスになる事が予想されます。
なお、2月5日決定された仮条件は1,640円~1,800円とやや強気な設定となりました(想定価格1,640円、公開価格1,800円)。
初値のプラス要素 | 初値のマイナス要素 |
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公開株数が少ない | - |
吸収金額が小さい | - |
公募売出比率が高め | - |
成長性○ | - |
上場市場がマザーズ | - |
新年第一弾のIPO | - |
やや強気の仮条件 | - |
なお、新年第一弾のIPOはここ数年好成績を残しています。10年というスパンで見ても、9勝1分の戦績です。新年第一弾のIPOについて詳しく知りたい人は以下の記事をチェックしてみてくださいね。
最後に、ロックアップについてですが、上位10人の大株主に対しては満遍なくロックアップが掛かっています。ただ、ベンチャーキャピタルの「K&Pパートナーズ」は、原則90日間のロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍で解除される条件が付されています。
この壁を突き抜ける事ができれば、予想以上のプラスリターンになるかもしれませんね。
まとめ
識学のIPOについて、抽選に申し込む上で知っておきたい情報をまとめてみました。
「2019年第一弾のIPO」「吸収金額6.2億円の小型IPO」など、初値が上昇する要素が多いIPOとなっているので、全力で抽選に参加していって良いと思いますよ。
最後に識学のIPOにおいてオススメの証券会社を一覧で紹介しておくので参考にしてくださいね。