ギークス(7060)のIPO・新規上場情報!初値予想・IPOスケジュール・主幹事など総まとめ

ギークスのIPO(出典:ギークス株式会社

ギークス株式会社の上場承認が発表されました。3月のIPOはギークスで11社目となります。IPOラッシュも折り返し地点を迎えた辺りでしょうか。

さて、新規上場するギークスのIPO情報について、簡単に概略を紹介しておきましょう。

吸収金額は約18億円。上場する市場はマザーズです。マザーズ銘柄としては中型のIPOとなりますね。主幹事は「SMBC日興証券」です。意外にもまだ2019年の主幹事はこれで3社目となります。主な事業内容はIT関係の人材事業とあって、人材関連の中では注目度の高いIPOとなりそうです。

なお、3月4日時点のギークスのIPO初値予想は以下の通りです(想定価格は1,930円、仮条件は1,800円~1,930円、公開価格は1,930円)。

ギークスの初値予想
2,700円~3,470円(3月4日時点)

それでは、ギークスのIPO情報について見ていきましょう。

ギークスのIPO情報

銘柄 ギークス株式会社
(HPはこちら
上場承認日 2月15日
証券コード 7060
上場市場 マザーズ
単位株 100株
業種 サービス業
事業内容 ITフリーランスの働き方を支援し、企業向けに技術リソースのシェアリングを提供するIT人材事業、ならびにIT人材育成、ゲーム・動画制作等

ギークスは、「システムやソフトウェア、アプリケーションの開発などを個人で行っているエンジニアやデザイナー(ITフリーランス)など」と「その技術力を求めている企業」とをマッチングするIT人材事業をメインに展開している会社です。

運営しているITフリーランス向け案件検索サイト「geechs job(ギークスジョブ)」で、ITフリーランスと企業とを結びつける枠割を担っています。また、フリーランスの人が安心して働けるように、確定申告サポートや健康診断などの各種サービスを受けられるITフリーランス向け福利厚生プログラム「フリノベ」を提供。

そして、人材のマッチングだけでなく、人手不足を根本から解消するべく人材育成事業も展開しています。フィリピンセブ州にてNexSeed Inc.を設立し、エンジニア留学、英語留学を提供するスクール事業に参入。また、学校法人や企業の社員研修も行っています。

その他にも、主に3つの事業を展開しています。その内容は以下の通りです。

  • ゲーム事業:スマートフォン向けアプリゲームの企画・開発・運営
  • 動画事業:パチンコ・パチスロ等の遊技機系やスマホゲーム・アプリのPVなどの映像・動画制作
  • インターネット事業:ゴルフ専門情報サイト「Gridge(グリッジ)」の運営

このように、IT関連の人材マッチング事業という事で注目度はまずまずのIPOとなりそうです。

ちなみに、IT人材不足を解消するマッチングプラットフォーム「アサインナビ」を運営している株式会社エル・ティー・エスのIPOは、公開価格680円に対して初値2,810円(初値騰落率313.24%)という結果になっています。

それでは、その他のギークスに関するIPO情報について見ていきましょう。

【株価情報】想定価格・仮条件・初値

想定価格 1,930円
仮条件 1,800円~1,930円
公開価格 1,930円
初値(騰落率) 2,900円
(+50.26%)
上場後の株価 Yahooファイナンス

【公開規模】公開株数・吸収金額・比率

公開株数 *1 931,500株
公募株数 622,000株
売出株数 188,000株
OA 121,500株
吸収金額 *2 18.0億円
公募・売出比率 公募:売出=67:33

*1 公募株数、売出株数及びOA(オーバーアロットメント)の売出株数の合計
*2 公開価格(1,930円)をベースに計算

ロックアップ情報

大株主の所有株数とロックアップの状況です。

下記表の所有株数は売出株数を控除した上場日時点の株数を表しています。目論見書に記載されている株主の状況とは異なるのでご注意ください。
株主 所有株数 ロックアップ
曽根原 稔人 1,776,000株 *1 180日間
合同会社ベインパートナーズ 1,700,000株 180日間
WMグロース3号投資事業有限責任組合 503,880株 90日間又は1.5倍
みずほ成長支援投資事業有限責任組合 117,640株 90日間又は1.5倍
加賀電子株式会社 50,000株 公開前規制
丸山 大 40,000株 180日間
株式会社グッドスマイルカンパニー 33,400株 180日間
ギークス従業員持株会 10,800株 *2 180日間

*1 オーバーアロットメントによる売出株数121,500株を含む
*2 親引け分(上限10,800株)

上記大株主以外のロックアップも考慮すると、上場日における売り圧力はおおよそ以下のようになります。

■上場日時点の売り圧力

上場時発行済株式総数 5,050,920株
ロックアップ対象株数 4,231,720株
上場日時点の売却可能株数 940,700株

注1:オーバーアロットメントによる売出株数121,500株を「ロックアップ対象株数」「売却可能株数」両方に含めているので、合算した数値は発行済株式総数と一致しません。

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【主幹事・幹事情報】当選を狙える証券会社はココ!

引受幹事 割当株数 抽選対象株数 *1
(抽選配分割合)
SMBC日興証券
主幹事
850,500株 127,600株
(15% *2
SBI証券 24,300株 9,700株~12,200株
(40%~50% *3
東洋証券 16,200株 ネット抽選無し
エース証券 8,100株 ネット抽選無し
水戸証券 8,100株 ネット抽選無し
岩井コスモ証券 8,100株 800株
(10%)
岡三証券 8,100株 800株
(100% *4
いちよし証券 8,100株 800株
(10%)
裏幹事 岡三オンライン証券
*1 各証券会社の抽選配分割合等のIPOルールに基づいて計算した予想株数です。参考として利用してください。
*2 完全平等抽選分は10%、ステージ抽選は5%
*3 資金比例抽選分は28%~35%、IPOチャレンジポイント分は12%~15%
*4 完全平等抽選分は10%、ステージ抽選分は90%

公開株数は931,500株。やや当選しにくいIPOです。

そうした中で当選期待度が最も高い証券会社は、やはり主幹事の「SMBC日興証券」です。抽選対象株数が最も多くなりますからね。新たに導入されたステージ抽選を受けられる人は、より当選期待度が高まりますね。

次にオススメなのは「SBI証券」です。抽選配分割合が高いので、割当株数が少なくても抽選対象株数自体は多くなります。また、IPOチャレンジポイント狙いという意味でも申込は必須です。

オススメ3番手は「岩井コスモ証券」です。後期型の証券会社なので、抽選を受ける為に抽選申込と購入申込を忘れずに行うようにしましょう。

【IPOスケジュール】抽選申込期間・抽選日・購入申込期間

ギークスのIPOスケジュール
仮条件決定日 3月4日
抽選申込期間 3月5日~3月11日
抽選日(前期) 3月12日
購入申込期間 3月13日~3月18日
上場日 3月20日
* 抽選申込期間及び購入申込期間は、証券会社によって微妙に異なります。詳細は各証券会社にて確認してください。
後期型の岩井コスモ証券が幹事となっています。前期型の証券会社とは抽選日が異なるので別途以下に記載しておきます(購入申込期間も短くなっているのでご注意を!)。
岩井コスモ証券・・・3月15日

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なお、コプロ・ホールディングスとブックビルディング期間が被っています。また、3月のIPOラッシュはまだ続くと思うので、IPOスケジュールのページでその他の銘柄のスケジュールも併せて確認しておきましょう。

【財務・業績】

単位:千円
決算期 2016年3月 2017年3月 2018年3月
売上高 連結 1,892,973 2,581,971
単体 1,744,245 1,643,038 2,341,370
経常利益 連結 762 379,270
単体 110,630 -13,125 343,045
当期純利益 連結 -21,771 277,809
単体 49,984 -16,317 343,045
純資産 連結 715,427 1,044,139
単体 661,574 645,256 946,140

■1株当たりの情報

単位:円
決算期 2016年3月 2017年3月 2018年3月
EPS 連結 -5.24 66.93
単体 268.34 -3.97 60.45
BPS 連結 173.94 250.79
単体 3,217.05 156.89 227.28
配当 連結
単体

ギークスのIPO初値予想

まずおおまかな所見を述べると、ギークスの初値は「プラス」と予想しています。IT関連のマザーズ銘柄なので、ある程度は初値が上昇すると見込んでいます。

公開規模は吸収金額18.0億円と中型のIPOです。小型よりの案件と言えなくもありません。また、公開株数はOA分も含めて931,500株となっており、初値が暴騰するほどの株数ではありません。かと言って多すぎるわけでもないので、しっかりとした初値形成となりそうです。公募・売出比率が「公募・売出=77:23」と公募分がやや多めというのもプラスポイント。

そして、IPOラッシュの中で単独上場が出来たのは幸いですね。前日の3社同時上場の影響は多少受けると思いますが、需給面では問題ないと思われます。

売上も年々成長しているので、成長性も○です。成長力のあるIT関連銘柄には注目が集まりやすいので、もしかしたら予想を上回る初値になる可能性もあります。

ただ、気がかりなのはロックアップが公開価格の1.5倍で解除されるベンチャーキャピタル(VC)の存在です。株数にして約60万株ですので、初値上昇の重しになる可能性があります。

仮条件が想定価格1,930円に対してやや弱気な1,800円~1,930円という設定になったのも気になるところですね。

こうした事を考慮して、IPOタイムズとしてのギークスの初値予想は現時点で以下の通りとしています(想定価格は1,930円、仮条件は1,800円~1,930円、公開価格は1,930円)。

ギークスの初値予想
2,700円~3,470円(3月4日時点)
初値のプラス要素 初値のマイナス要素
業種○ 公開規模は中途半端
公募・売出比率○ VCあり
成長○ やや弱気な仮条件

まとめ

今回はギークスのIPO情報について紹介しました。

ギークスはIT人材マッチング事業を主な事業内容としているので、業種的にそれなりの初値を形成する、と予想しています。3月のIPOラッシュ後半に向けて勢いを増すような結果になる事を期待しましょう。

では、最後にギークスのIPOにおいてオススメの幹事証券を紹介しておくので抽選申込を検討している人は参考にしてください。

おすすめ幹事証券一覧
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