(出典:gooddaysホールディングス)
gooddaysホールディングス株式会社の上場承認が発表されました!SMBC日興証券を主幹事としてマザーズへの上場です。吸収金額7.0億円、公開株数306,200株と公開規模だけを見ると、初値が期待できる案件となりそうです。
なお、gooddaysホールディングスの初値予想は近々発表する予定です(想定価格は2,280円、仮条件は2,000円~2,280円、公開価格は2,280円)。
それでは、gooddaysホールディングスのIPO情報について見ていきましょう。
gooddaysホールディングスのIPO情報
銘柄 | gooddaysホールディングス (HPはこちら) |
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上場承認日 | 2月21日 |
証券コード | 4437 |
上場市場 | マザーズ |
単位株 | 100株 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | 「暮らしTechセグメント」として賃貸物件のリノベーション事業、仲介事業及びメディア事業子会社、「ITセグメント」として流通分野に強みを持つシステム開発やグループ企業向けにシステム開発を行う事業子会社の経営管理及びそれに付帯する業務 |
gooddaysホールディングスは、純粋持株会社として、事業子会社3社の経営管理を行っている会社です。小会社が行っている事業は2つのセグメントに別れます。
- 暮らしTech
- IT
「暮らしTech」の事業を行っているのが「ハプティック株式会社」及び「グッドルーム株式会社」、「IT」の事業を行っているのが「オープンリソース株式会社」です。
ハプティック株式会社は、賃貸住宅に特化したリノベーション事業及び不動産仲介サービスなどを行っています。リノベーションとは、中古住宅などを今のニーズに合わせて、間取りや設備、内装を一新し、既存の建物に新たな価値を付加する事です。
(出典:goodroom)
グッドルーム株式会社は、ハプティック株式会社のリノベ物件や独自の基準に基づいて選択した物件を掲載する賃貸住宅不動産仲介サイト「goodroom」を運営しています。平成30年6月には、不動産賃貸に関わる手続きをスマホ・タブレットを用いてオンラインで処理できるサービスを開始。
オープンリソース株式会社は、システム・エンジニアを顧客に常駐させて開発から維持までを実現する「SEサービス」やテナントPOSシステムのテンプレートやスマートデバイスを利用した店舗システムなどを開発する「請負ビジネス」、請負ビジネスに付随するハードウェアやソフトウェアなどを販売・設定などを行う「物販ビジネス」を行っています。また、グッドルーム株式会社が運営する賃貸住宅不動産仲介サイト「goodroom」のデータベースの維持やアプリ開発なども実施しています。
2018年3月期のセグメント別売上高は、暮らしTech:1,651百万円、IT:2,171百万円となっています。どちらかというと、現状ではITセグメントが主力の事業となっているようですね。
では、gooddaysホールディングスのその他のIPO情報について見ていきましょう。
【株価情報】想定価格・仮条件・初値
想定価格 | 2,280円 |
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仮条件 | 2,000円~2,280円 |
公開価格 | 2,280円 |
初値(騰落率) | 5,200円 |
上場後の株価 | Yahooファイナンス |
【公開規模】公開株数・吸収金額・比率
公開株数 *1 | 306,200株 |
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公募株数 | 189,400株 |
売出株数 | 84,000株 |
OA *2 | 32,800株 |
吸収金額 *3 | 7.0億円 |
公募・売出比率 | 公募:売出=62:38 |
*1 公募株数、売出株数及びOA(オーバーアロットメント)の売出株数の合計
*2 予定の株数(決定するのは3月14日)
*3 仮条件(2,000円~2,280円)の上限価格をベースに計算
【ロックアップ情報】
大株主上位10名の所有株数とロックアップの状況です。
株主 | 所有株数 | ロックアップ |
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CASABLANCA(株) | 810,903株 | 180日間 |
小倉 博 | 215,355株 *1 | 180日間 |
小倉 弘之 | 188,184株 | 180日間 |
GDHグループ社員持株会 | 32,350株 *2 | 公開前規制 親引け分は180日間 |
東急不動産ホールディングス(株) | 30,000株 | 90日間 |
三菱地所(株) | 28,500株 | 公開前規制 |
小田急電鉄(株) | 22,500株 | 90日間 |
池田泉州キャピタルニュービジネスファンド5号投資事業有限責任組合 | 12,000株 | 公開前規制 |
SI創業応援ファンド投資事業有限責任組合 | 6,000株 | 公開前規制 |
(株)オフィス扇 | 3,000株 | 90日間 |
*1 オーバーアロットメントによる売出株32,800株を含む
*2 親引け予定分を含む(上限:約4,600株)
上記大株主以外のロックアップも考慮すると、上場日における売り圧力はおおよそ以下のようになります。
■上場日時点の売り圧力
上場時発行済株式総数 | 1,620,000株 |
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ロックアップ対象株数 | 1,351,192株 |
上場日時点の売却可能株数 | 301,600株 |
注1:オーバーアロットメントによる売出株数32,800株を「ロックアップ対象株数」「売却可能株数」両方に含めているので、合算した数値は発行済株式総数と一致しません。
注2:上場日時点の保有自己株式8株は売却可能株数に含めていません。
【主幹事・幹事情報】当選を狙える証券会社はココ!
引受幹事 | 割当株数 | 抽選対象株数 *1 (抽選配分割合) |
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SMBC日興証券 (主幹事) |
273,700株 | 41,100株 (15% *2) |
野村證券 | 10,900株 | 1,100株 (10%) |
みずほ証券 | 5,400株 | 500株 (10%) |
SBI証券 | 5,400株 | 2,200株~2,700株 (40%~50% *3) |
東海東京証券 | 2,700株 | 300株 (100% *4) |
エイチ・エス証券 | 2,700株 | 300株 (10% *5) |
丸三証券 | 2,700株 | 300株 (100% *6) |
岡三証券 | 2,700株 | 300株 (100% *6) |
裏幹事 | 岡三オンライン証券 |
*2 完全平等抽選分は10%、ステージ抽選分は5%
*3 資金比例抽選分は28%~35%、IPOチャレンジポイント分は12%~15%
*4 完全平等抽選分は10%、ステージ抽選分は90%
*5 抽選対象株数が5単元未満なのでネット抽選は行われない可能性があります。
*6 ステージ抽選100%
公開株数は306,200株。当選しにくいIPOです。
そうした中で当選期待度が最も高い証券会社は、やはり主幹事の「SMBC日興証券」です。抽選対象株数が最も多くなりますからね。新たに導入されたステージ抽選を受けられる人は、より当選期待度が高まりますね。
次にオススメなのは「SBI証券」です。抽選配分割合が高いので、割当株数が少なくても抽選対象株数自体は多くなります。また、IPOチャレンジポイント狙いという意味でも申込は必須です。
オススメ3番手は「野村證券」です。上位幹事となっており、当選本数もそれなりに多くなるはずです。また、資金不要で抽選に参加できるのでオススメです。
なお、エイチ・エス証券と裏幹事の岡三オンライン証券も資金不要で抽選に参加可能です。また今回幹事入りはしていませんが、その他にも資金不要で抽選に参加できる証券会社が5社あります。以下の記事にまとめているのでチェックしてみてくださいね。
【IPOスケジュール】抽選申込期間・抽選日・購入申込期間
仮条件決定日 | 3月6日 |
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抽選申込期間 | 3月7日~3月13日 |
抽選日 | 3月14日 |
購入申込期間 | 3月15日~3月20日 |
上場日 | 3月25日 |
なお、ギークスとブックビルディング期間が被っているので、こちらの銘柄のIPOスケジュールも併せて確認しておきましょう。
【財務・業績】
決算期 | 2016年3月 | 2017年3月 | 2018年3月 | |
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売上高 | 連結 | - | 2,988,057 | 3,823,196 |
単体 | - | - | 40,203 | |
経常利益 | 連結 | - | -27,471 | 147,070 |
単体 | - | -7,040 | 5,054 | |
当期純利益 | 連結 | - | -27,777 | 99,840 |
単体 | -24 | -7,817 | 6,396 | |
純資産 | 連結 | - | 502,683 | 599,816 |
単体 | 483,609 | 506,935 | 508,836 |
■1株当たりの情報
決算期 | 2016年3月 | 2017年3月 | 2018年3月 | |
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EPS | 連結 | - | -22.60 | 80.57 |
単体 | -0.05 | -6.36 | 5.16 | |
BPS | 連結 | - | 405.20 | 484.75 |
単体 | 1,197.60 | 408.63 | 411.16 | |
配当 | 連結 | - | - | - |
単体 | - | - | - |
gooddaysホールディングスのIPO初値予想
まずおおまかな所見を言うと、gooddaysホールディングスの初値は「プラス」になると予想しています。
gooddaysホールディングスの公開規模は、初値を大きく押し上げるには十分なサイズ感となっています。吸収金額は仮条件の上限ベースで7.0億円と小型のIPOとなっており、公開株数も306,200株と少ない株数になっています。需給面がタイトであればあるほど初値は上昇しやすいですからね。
業種は「情報・通信業」となっており、IPOでは人気のセクターです。IT事業を行っている事業子会社とは別に、リノベ事業も行っている小会社もあります。リノベ事業にもグループ内のITサービスを提供しつつ、相互に成長していくスタイルを構築しています。
上場するタイミングは3月のIPOラッシュという事で投資家の資金枯れが気になるところですが、単独上場かつ直前のIPOから4日の間隔を空けての上場という事で懸念材料とまではならないと思います。
こうした事をトータルで考慮して、IPOタイムズとしての初値予想は現時点で以下の通りとしています(想定価格は2,280円、仮条件は2,000円~2,280円、公開価格は2,280円)。
初値のプラス要素 | 初値のマイナス要素 |
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吸収金額が小さい | やや弱気な仮条件 |
公開株数が少ない | - |
マザーズ上場 | - |
業種が情報・通信業 | - |
まとめ
gooddaysホールディングスのIPOについて、抽選に申し込む上で知っておきたい情報をまとめてみました。
マザーズ上場の小型銘柄という事で初値の大きな上昇に期待が持てるIPOとなりそうです。2月のIPOの結果を振り返ると、大きく上昇するだろうと予想した銘柄はきっちり結果を残りしているので、gooddaysホールディングスもその流れにうまく乗ってくれるでしょう。
では、最後にgooddaysホールディングスのIPOにおいてオススメの証券会社を一覧で紹介しておくので参考にしてくださいね。