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通常の株式投資と同様に、IPOにおいても色んなセクターに区分して銘柄を分析する人は多いと思います。業種や上場市場などです。
今回は「証券会社(主幹事)」をセクターとして採用してみたいと思います。証券会社別(主幹事別)にIPOの「件数」や「勝率」「平均初値騰落率」をデータ化していますので、気になる人は参考にしてくださいね。
証券会社別(主幹事別)のIPOデータ
まずは2014年~2018年にかけて上場したIPO銘柄432件において、主幹事を務めた各証券会社の「件数」「勝率」「平均初値騰落率」について見ていきましょう。
証券会社 | 件数 | 勝率 | 騰落率 |
---|---|---|---|
野村證券 | 122件 | 82.8% (17件) | 69.56% |
大和証券 | 81件 | 84.0% (13件) | 94.80% |
みずほ証券 | 81件 | 79.0% (15件) | 66.10% |
SMBC日興 | 78件 | 84.6% (12件) | 112.62% |
SBI証券 | 45件 | 88.9% (5件) | 122.23% |
三菱UFJMS | 24件 | 70.8% (7件) | 38.18% |
東海東京証券 | 16件 | 93.8% (1件) | 46.10% |
岡三証券 | 11件 | 100% (0件) | 131.10% |
いちよし証券 | 9件 | 100% (0件) | 112.88% |
東洋証券 | 2件 | 100% (0件) | 166.34% |
エイチ・エス証券 | 2件 | 100% (0件) | 254.35% |
極東証券 | 1件 | 100% (0件) | 49.70% |
アイザワ証券 | 1件 | 100% (0件) | 22.57% |
マネックス証券 | 1件 | 100% (0件) | 93.55% |
勝率欄の()内の数字は公募割れとなったIPOの件数を表しています。
騰落率は初値騰落率の平均値を表しています。
以下の年別の表も同様です。
続いて、年単位でのデータも証券会社毎に見ていきます(ある程度の実績件数があるいちよし証券までをデータ化しています)。
野村證券の年別データ
5年間で122件の主幹事実績がある野村證券の年単位の「件数」「勝率」「平均初値騰落率」です。
年 | 件数 | 勝率 | 崩落率 |
---|---|---|---|
2018年 | 23件 | 87.0% (3件) | 82.67% |
2017年 | 27件 | 81.5% (5件) | 76.70% |
2016年 | 18件 | 77.8% (3件) | 39.58% |
2015年 | 28件 | 85.7% (2件) | 54.04% |
2014年 | 26件 | 76.9% (4件) | 88.01% |
大和証券の年別データ
5年間で82件の主幹事実績がある大和証券の年単位の「件数」「勝率」「平均初値騰落率」です。
年 | 件数 | 勝率 | 騰落率 |
---|---|---|---|
2018年 | 13件 | 69.2% (4件) | 59.09% |
2017年 | 18件 | 88.9% (2件) | 119.04% |
2016年 | 15件 | 86.7% (2件) | 79.59% |
2015年 | 14件 | 92.9% (1件) | 90.27% |
2014年 | 21件 | 81.0% (4件) | 110.03% |
みずほ証券の年別データ
5年間で81件の主幹事実績があるみずほ証券の年単位の「件数」「勝率」「平均初値騰落率」です。
年 | 件数 | 勝率 | 崩落率 |
---|---|---|---|
2018年 | 24件 | 78.3% (4件) | 87.92% |
2017年 | 16件 | 87.5% (2件) | 77.10% |
2016年 | 19件 | 73.7% (5件) | 48.97% |
2015年 | 15件 | 93.3% (1件) | 60.41% |
2014年 | 7件 | 42.9% (3件) | 24.80% |
SMBC日興証券の年別データ
5年間で78件の主幹事実績があるSMBC日興証券の年単位の「件数」「勝率」「平均初値騰落率」です。
年 | 件数 | 勝率 | 騰落率 |
---|---|---|---|
2018年 | 21件 | 85.7% (3件) | 149.25% |
2017年 | 12件 | 83.3% (2件) | 88.94% |
2016年 | 13件 | 76.9% (3件) | 97,28% |
2015年 | 24件 | 87.5% (3件) | 106.34% |
2014年 | 8件 | 87.5% ’(1件) | 95.79% |
SBI証券の年別データ
5年間で45件の主幹事実績があるSBI証券の年単位の「件数」「勝率」「平均初値騰落率」です。
年 | 件数 | 勝率 | 騰落率 |
---|---|---|---|
2018年 | 11件 | 90.9% (1件) | 115.63% |
2017年 | 8件 | 100% (0件) | 176.66% |
2016年 | 13件 | 76.9% (3件) | 96.60% |
2015年 | 8件 | 87.5% (1件) | 102.02% |
2014年 | 5件 | 100% (0件) | 148.66% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の年別データ
5年間で24件の主幹事実績がある三菱UFJモルガン・スタンレー証券の年単位の「件数」「勝率」「平均初値騰落率」です。
年数 | 件数 | 勝率 | 騰落率 |
---|---|---|---|
2018年 | 6件 | 66.7% (2件) | 41.34% |
2017年 | 6件 | 66.7% (2件) | 19.94% |
2016年 | 3件 | 66.7% (1件) | 20.99% |
2015年 | 5件 | 100% (0件) | 60.89% |
2014年 | 4件 | 50.0% (2件) | 45.32% |
東海東京証券の年別データ
5年間で16件の主幹事実績がある東海東京証券の年単位の「件数」「勝率」「平均初値騰落率」です。
年 | 件数 | 勝率 | 騰落率 |
---|---|---|---|
2018年 | 1件 | 100% (0件) | 19.69% |
2017年 | 3件 | 100% (0件) | 71.19% |
2016年 | 5件 | 100% (0件) | 60.49% |
2015年 | 5件 | 100% (0件) | 27.91% |
2014年 | 3件 | 66.7% (1件) | 22.10% |
岡三証券の年別データ
5年間で11件の主幹事実績がある岡三証券の年単位の「件数」「勝率」「平均初値騰落率」です。
年 | 件数 | 勝率 | 騰落率 |
---|---|---|---|
2018年 | 1件 | 100% (0件) | 133.25% |
2017年 | 4件 | 100% (0件) | 194.41% |
2016年 | 0件 | - | - |
2015年 | 6件 | 100% (0件) | 88.54% |
2014年 | 0件 | - | - |
いちよし証券の年別データ
5年間で9件の主幹事実績があるいちよし証券の年単位の「件数」「勝率」「平均初値騰落率」です。
年 | 件数 | 勝率 | 騰落率 |
---|---|---|---|
2018年 | 1件 | 100% (0件) | 98.44% |
2017年 | 4件 | 100% (0件) | 188.82% |
2016年 | 1件 | 100% (0件) | 60.00% |
2015年 | 2件 | 100% (0件) | 46.10% |
2014年 | 1件 | 100% (0件) | 10.00% |
分析まとめ
証券会社別に過去5年間のIPOの件数や結果についてまとめてみました。
今回のデータを単純に見れば、「大和証券」「SMBC日興証券」「SBI証券」「岡三証券」及び「いちよし証券」は平均初値騰落率が100%前後となっているので、今後これらの証券会社が主幹事を務めるIPO銘柄には多少期待が持てると言えます。
一方、「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」と「東海東京証券」は平均初値騰落率が40%前後となっており、前5社のそれと比較するとかなり低い数値になっています。なので、この2社が主幹事を務めるIPOは注意が必要になってくるでしょう。
ただし、個別の銘柄分析をする上で「主幹事がどこなのか?」という点をそこまで重要視する必要はありません。魅力のあるIPO銘柄ならどの証券会社が主幹事になっても初値は上がるでしょうし、逆の場合も同様です。
つまり、重要なのは「主幹事」ではなく「銘柄」です。公開規模や事業内容、財務面などをしっかり分析するようにしましょう。その上で今回紹介した主幹事別のデータを参考として利用するようにしてくださいね。