(出典:株式会社サーバーワークス)
株式会社サーバーワークス(4434)のマザーズへの新規上場が決定!吸収金額は16億円と比較的小型のIPOです。想定価格が4,320円と値がさ感があるので、一撃で大きな利益を得られる可能性もあります。主幹事は大和証券です。
2月20日時点のサーバーワークスのIPO初値予想は以下の通りです(想定価格4,320円、仮条件は4,320円~4,780円、公開価格4,780円)。
それでは、サーバーワークスのIPO情報について見ていきましょう。
サーバーワークスのIPO情報
銘柄 | サーバーワークス (HPはこちら) |
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上場承認日 | 2月7日 |
証券コード | 4434 |
上場市場 | マザーズ |
単位株 | 100株 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | AWS(Amazon Web Services)のインフラ基盤構築、リセール、保守・運用代行 |
サーバーワークスの事業内容はAWS(Amazon Web Services)のインフラ基盤構築、リセール、保守・運用代行を行う企業です。
まず、AWSについてですが、これは皆さんご存知のアマゾンが提供する「クラウドコンピューティングサービス」です。
“クラウド“と聞いただけで、IPOの初値高騰に期待してしまう人も多いかもしれません。クラウドをテーマにしたIPO銘柄の初値高騰が続いていますからね。
クラウド市場の成長率は、2016年通年で50%、2017年通年で44%、2018年第3四半期で45%となっており、IPOの関連銘柄に注目が集まるのも不思議ではありません。なお、日本国内の2018年の成長率は約27%。
少し話が逸れましたが、AWSに話を戻すと、これだけ成長を続けているクラウドサービスにおいて、AWSは市場シェアの約34%を占めています。クラウドサービスのリーディングカンパニーなんですね。ちなみに、2位はマイクロソフトで14%です。
そして、サーバーワークスはAWSの導入支援から設計構築・運用までをワンストップでサービスを提供。営業・技術力、導入実績、貢献度等に応じて認定されるパートナー種別のうち、最上位のプレミアコンサルティングパートナーに4年連続(2015年~2018年)で認定されています。ちなみに、2019年2月現在日本で最上位のパートナーになっている企業は8社だけです。
つまり、サーバーワークスはクラウドTOPシェアのAWSの日本国内におけるTOPパートナーという事ですね。
それでは、サーバーワークスの株価情報や公開規模などのIPO情報について見ていきましょう。
【株価情報】想定価格・仮条件・初値
想定価格 | 4,320円 |
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仮条件 | 4,320円~4,780円 |
公開価格 | 4,780円 |
初値(騰落率) | 18,000円(+276.57%) |
上場後の株価 | yahooファイナンス |
【公開規模】公開株数・吸収金額・比率
公開株数 *1 | 370,400株 |
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公募株数 | 200,000株 |
売出株数 | 122,100株 |
OA | 48,300株 |
吸収金額 *2 | 17.7億円 |
公募・売出比率 | 公募:売出=54:46 |
*1 公募株数、売出株数及びOA(オーバーアロットメント)の売出株数の合計
*2 公開価格(4,780円)をベースに計算
【ロックアップ情報】
大株主の所有株数とロックアップの状況です。
■ロックアップ情報
株主 | 所有株数 | ロックアップ |
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大石 良 | 775,600株 *1 | 90日間又は1.5倍 |
(株)テラスカイ | 337,900株 | 90日間又は1.5倍 |
NTTコミュニケーションズ(株) | 65,000株 | 公開前規制 |
(株)NTTデータ | 65,000株 | 公開前規制 |
羽柴 孝 | 48,000株 | 90日間又は1.5倍 |
大塩 啓行 | 40,000株 | 90日間又は1.5倍 |
サーバーワークス従業員持株会 | 11,200株 *2 | 180日間 |
大野 麻理 | 12,000株 | 90日間又は1.5倍 |
鳥や尾 務 | 12,000株 | 90日間又は1.5倍 |
望月 明人 | 6,000株 | 90日間又は1.5倍 |
吉川 尚良 | 3,200株 | 90日間又は1.5倍 |
ATPプラス有限責任事業組合 | 3,200株 | 90日間又は1.5倍 |
*1 オーバーアロットメントによる売出株数48,300株を含む
*2 親引け予定分(11,200株)
上記大株主以外のロックアップも考慮すると、上場日における売り圧力はおおよそ以下のようになります。
■上場日時点の売り圧力
上場時発行済株式総数 | 1,690,000株 |
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ロックアップ対象株数 | 1,379,100株 |
上場日時点の売却可能株数 | 359,200株 |
注1:オーバーアロットメントによる売出株数48,300株を「ロックアップ対象株数」「売却可能株数」両方に含めているので、合算した数値は発行済株式総数と一致しません。
【主幹事・幹事情報】当選を狙える証券会社はココ!
引受幹事 | 割当株数 | 抽選配分数 *1 (抽選配分割合) |
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大和証券 (主幹事) |
336,800株 | 84,200株 (25% *2) |
野村證券 | 9,600株 | 1,000株 (10%) |
三菱UFJMS証券 | 9,600株 | 1,000株 (10%) |
SBI証券 | 3,200株 | 1,300株~1,600株 (40%~50% *3) |
東海東京証券 | 3,200株 | 300株 (100% *4) |
岡三証券 | 3,200株 | 400株 (100% *5) |
いちよし証券 | 3,200株 | 抽選なし |
マネックス証券 | 1,600株 | 1,600株 (100%) |
裏幹事 | 岡三オンライン証券、カブドットコム証券 |
*2 完全平等抽選分は15%、チャンス抽選分は10%
*3 資金比例抽選分は28%~35%、IPOチャレンジポイント分は12%~15%
*4 完全平等抽選分は10%、ステージ抽選分は90%
*5 ステージ抽選100%
公開株数が370,400株、つまり当選本数は3,704本となっており、当選本数が少なく当たりにくいIPOとなっています。
そういった中で当選期待度が高い証券会社は、やはり主幹事の「大和証券」です。公開株数のおよそ8割~9割を担当するはずなので、当選本数が圧倒的に多くなるためです。
その次に当選期待度が高い証券会社は「マネックス証券」です。抽選配分割合100%ですので、上位の幹事証券よりも当選本数が多くなるでしょう。
マネックス証券の次にオススメなのは「SBI証券」です。抽選配分割合の高さがオススメする理由です。また、IPOチャレンジポイントを貯める意味でも申込は必須となりますね。
あとは上位幹事の順番通りに、「野村證券」「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」という順になります。
【IPOスケジュール】抽選申込期間・抽選日・購入申込期間
仮条件決定日 | 2月22日 |
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抽選申込期間 | 2月26日~3月4日 |
抽選日(前期) | 3月5日 |
購入申込期間 | 3月6日~3月11日 |
上場日 | 3月13日 |
・カブドットコム証券の抽選日・・・3月11日
なお、ウイングアーク1stやエヌ・シー・エヌなどとブックビルディング期間が被っているので、これらの銘柄のIPOスケジュールも併せて確認しておきましょう。
【財務・業績】
決算期 | 2016年2月 | 2017年2月 | 2018年2月 |
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売上高 | 1,536,071 | 2,294,970 | 3,066,175 |
経常利益 | 4,162 | 50,678 | 38,585 |
当期純利益 | 2,320 | 203,531 | 179,249 |
純資産 | 1,093,106 | 882,849 | 1,318,207 |
■1株当たりの情報
決算期 | 2016年2月 | 2017年2月 | 2018年2月 |
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EPS | 6.83 | 149.66 | 131.80 |
BPS | 3,214.98 | 649.14 | 969.26 |
配当 | - | - | - |
サーバーワークスのIPO初値予想
前述した通り、サーバーワークスはアマゾンのAWS「クラウドコンピューティングサービス」関連の事業を展開しています。IPOのホットワードである「クラウド」、そして今や世界のTOP企業となっているアマゾン関連という事で注目度は非常に高くなる事が予想されます。
そして、上場日当日の需給面を左右する公開規模も小さく、初値上昇を後押しするはずです。吸収金額はマザーズ上場銘柄としては小型案件よりのIPOです。公開株数は370,400株と少なめ。当選しにくい反面、その分レア感が出ます。
また、既存株主にはロックアップが満遍なくかかっており、売り圧力となるのはIPOで公募・売出される株数のみです。ロックアップが1.5倍で解除される株主も多数いますが、業務提携を結んでいる企業や取締役などなので、そこまで影響は無いと思います。ベンチャーキャピタルが1社存在しますが、保有株数は3,200株なので、初値に与える影響はこちらも極僅かでしょう。
ただ3月のIPOラッシュの真っ只中での上場となり、また同日にウイングアーク1stが上場する点は気になるポイントです。スペック的にはウイングアーク1stよりサーバーワークスに資金が投入されるとは思いますが。
こうした事をトータルで考慮して、IPOタイムズとしての初値予想は現時点で以下の通りとしています(想定価格は4,320円、仮条件は4,320円~4,780円、公開価格は4,780円)。
初値のプラス要素 | 初値のマイナス要素 |
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人気の業種・事業内容 | 同時上場銘柄あり |
公開規模が小さい | IPOラッシュの真っ只中 |
成長性○ | - |
満遍なくロックアップ | - |
上場市場がマザーズ | - |
まとめ
サーバーワークスのIPOについて、抽選に申し込む上で知っておきたい情報をまとめてみました。
「仮条件がどうなるか」が気になるところですが、初値は大きくプラスリターンになると予想されます。公開価格が4,780円と高めの設定となっているので、初値売りでの利益額も大きくなるでしょう。
では最後にサーバーワークスのIPO抽選に参加するにあたって、おすすめの幹事証券を以下に紹介しておきます。抽選に申し込む人は参考にしてください。